家族をテロリストにしないために―イスラム系セクト感化防止センターの証言

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家族をテロリストにしないために―イスラム系セクト感化防止センターの証言

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095775
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

多くの若者が、ネット動画を通じて過激思想に洗脳され、取り込まれていく。フランスで起きていることは他人ごとではない。

内容説明

多くの若者が、ネット動画を通じて過激思想に洗脳され、取り込まれていく。フランスで起きていることは他人ごとではない。

目次

第1部 若者はこうして洗脳され、取り込まれる(第一段階 「この世界は嘘に満ちている」という映像の流布;第二段階 「真実を知るグループ」への誘い;第三段階 「選ばれた人」を戦闘に誘う)
第2部 洗脳や組織から脱却するには(第一段階 人生の基本的要素に立ち戻る;第二段階 現実世界との対峙;第三段階 組織からの脱却後も闘いは続く)

著者等紹介

ブザール,ドゥニア[ブザール,ドゥニア] [Bouzar,Dounia]
1964年、フランス生まれ。父はアルジェリア系モロッコ人、母はフランス人。フランスにおけるムスリム研究と宗教問題を専門とする人類学者。2003年、当時のサルコジ大統領から仏イスラム教協議会(CFCM)の唯一の女性メンバーとして任命された。2013年には非宗教監視委員会のメンバーに就任。2014年、イスラム系セクト感化防止センター(CPDSI:Centre de pr´evention contre les d´erives sectaires li´ees `a l’islam)を設立

児玉しおり[コダマシオリ]
1959年、広島県生まれ。神戸市外国語大学英米学科、神戸大学文学部哲学科卒業後、会社勤務を経て1989年に渡仏し、パリ第三大学現代仏文学修士課程修了。在仏邦字紙の編集に携わったのち、2002年からフリーの翻訳家、ライターとして活動。現在、パリ郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

qoop

8
ISらイスラム系セクトによる洗脳の手口と、洗脳を解いて組織から脱却させる方法を解説した本書は小著ながら示唆に富む。著者は感化防止センターを立ち上げてわずかの期間で千件以上の相談を受けたそうだが、中流家庭の多様な若者がネットを通じて短期間で感化されていくというフランスの深刻な状況に戦慄する。もちろんフランスだけのことではないだろうし。善悪二元論的な世界観に基づく情報発信はネットと親和性が高いのかもしれないな。あるいは、価値の単純化を促し易いと云うか。2018/02/13

スウィーニー校長

6
★★★★☆ イスラム過激派による洗脳に対処したフランス人の書。 第1段階:「この世は嘘と陰謀だらけ。イルミナティ、フリーメイソン等々。この真実を知ったあなたは選ばれし者」と思わせる。 第2段階:真実を知る者のコミュニティーへの参加と、周囲との決別を促す。 この様な手順でネットを通じて洗脳対象を探し、実際に洗脳を行った。 カルトの洗脳・マインドコントロールに引っかからない為には、その手口を知るのが重要だと思う。2018/04/21

yam6

3
フランスでは若者たちがイスラム原理主義(ジハーディスト)に洗脳されシリアに行ってしまうことが現実の問題になっている。我が国ではどうなのか?もちろんISの脅威は例外だが、中朝からの思想工作にからめとられる若者は問題にならないのか? それはともかく、本書は、精神医学的・心理学的内容が意外と多く、洗脳を解くための教科書になっている。2019/05/19

Humbaba

2
人の心は意外と簡単に変えられてしまう。ましてそれが子どもであれば、その傾向は更に強くなる。ただし、一度洗脳されたとしてもそれが永続するわけではない。かつての楽しかった記憶を想起させることで、関係を再構築できる可能性は残っている。子どもを制限しすぎるのは良くないが、放置するのとよく見ていないというのは大きく違うので注意が必要である。2017/11/23

トーテムポールさん

2
「ジハーディスト」は、思春期特有の孤立感や疎外感を「それは神に選ばれたから感じるのだ」と刷り込ませ、そして世の中は嘘と欺瞞に満ちているという、陰謀論的二元論の世界に引きずり込み、周囲から孤立させ、最終的に個人としての人間性を剥奪し、完全な組織の一部へと仕立てあげる。このようなプロセスを知らなければ、洗脳された若者の人間性を取り戻すことは不可能だ、という視点からその巧妙な手口と、そこからの脱出方法を紹介する。彼らのやり口は正直、上手いと思ってしまった。選ばれし人間と呼ばれて、嫌な気になる若者はいないだろうし2017/10/22

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