日本の夜の公共圏―スナック研究序説

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日本の夜の公共圏―スナック研究序説

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095478
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

人はなぜ歌うのか? そしてスナックに通うのか? 日本の夜に初めて社会科学のメスが入る! 都築響一氏との座談会も収録。

内容説明

スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされてこなかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」の存在に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射する。新たな地方創生論。都築響一、苅部直、谷口功一各氏による座談会も収録。

目次

序章 スナック研究事始
第1章 スナックと「物のあはれを知る」説
第2章 行政から見たスナック―夜の社交を仕切る規制の多元性
第3章 夜遊びの「適正化」と平成二七年風営法改正
第4章 スナック・風適法・憲法
第5章 カフェーからスナックへ
第6章 “二次会の思想”を求めて―「会」の時代における社交の模索
第7章 スナックと「社交」の空間
第8章 スナックの立地と機能―「夜の公共圏」vs.「昼の公共圏」
補章 なぜスナックを語りたくなるか

著者等紹介

谷口功一[タニグチコウイチ]
1973年、大分県別府市生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、首都大学東京・法学系教授、スナック研究会代表。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
日本に10万軒あるとされる夜の公共圏、スナックについて、とってもまじめに研究した本。なんだけど、笑えます。そこに「濃密ななにか」があるからでしょう。前身はスタンドバー。五輪のあった1964年ごろに誕生した。圧倒的な地方文化であり、めちゃくちゃテキトーな商売。財政的に厳しい地域にはなぜかスナックが多い。選挙期間中は閑古鳥になるなどなど、トリビア満載です。オヤジの戯言と笑うなかれ。ここにいまの日本社会の真実があります(笑)2017/11/22

Akihiro Nishio

30
今は行く機会は少ないが高山にいた時には全件まわったことを思いだす。さて筆者らによると、スナックは十万店舗あると言われており、スナック、キャバレー、パブ、バーという酒類を提供する店舗のうち、ほとんどの市町村においてそのシェアは8割を超えるという。ところが、スナックについての学術的研究はないので立ち上げたとのこと。歴史、行政学、判例、文学、社会学などからスナックについて分析が行われる。興味深かったのは、女中の衰退により、妻に求める役割が社交から家政へと変化し、外部に社交の機能を求めたのではないかという考察。2017/09/07

gtn

22
居酒屋等に比べ、スナックを扱った本は極端に少ないという。一つは業態のあいまいさ、もう一つは敷居の高さにあると思う。当方もスナックに行きたい気持ちが強いが、常連客の中に入っていく勇気が出ない。2019/02/02

かやは

15
スナック研究では初とも言える学術的な一冊。スナックの経営者や通う人のことが書いてあるわけではなく、取り巻く環境や前身となる形態の歴史、果ては文化史的な面にまでにも言及している。スナックの特徴として​「地域コミュニティ」「狭い空間」「客同士の会話」「カラオケ」​「ママ」などがある。普通の飲食店にはない独特の魅力がある場所だ。​スナックにおける重要な存在、カラオケについては今後語られるらしいので、楽しみに待ちたい。2018/03/17

てくてく

12
スナックとは何なのかということを法哲学研究者である編者を含めた法政研究者が取り組んだもの。憲法と刑法研究者が判例データベースで研究対象であるスナックを調べ始めている点が個人的には面白かった。この研究が続くのであれば、スナック経営者、スナックという空間、常連客といったところをじっくり分析してもらいたいと思った。2017/10/08

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