鉱山(ヤマ)のビッグバンド

個数:
  • ポイントキャンペーン

鉱山(ヤマ)のビッグバンド

  • 小田 豊二【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 白水社(2016/08発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 44pt
  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年05月06日 15時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092606
  • NDC分類 562.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和30年代、好景気に沸き返っていた飛騨・三井金属の鉱山労働者たちが結成した玄人はだしの楽団が巻き起こす、笑いと涙の感動物語廃墟から聞こえる幻の楽団の響き
 梶田隆章のノーベル物理学賞受賞で湧く、岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデ。その1000メートル上には、かつて東洋一の採掘規模を誇り、同時に「イタイイタイ病」の原因企業ともなった三井金属神岡鉱山の集落が、廃墟となって静かに眠っている。
 昭和30年代、鉱山が好景気に沸き返っていたころ、この地区には約800世帯、4000人が暮らしていた。社宅にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機はもちろん、水洗トイレまで完備されており、まさに「天空の楽園」だったという。
 あるときそこに、「音楽は好きだけれど、楽器もない、譜面も読めない」鉱山労働者たちが集まり、「神岡マイン・ニュー・アンサンブル」なるビッグバンドが結成された。三交代制のなか猛練習を重ね、彼らは集落の人々を楽しませるばかりでなく、企業の音楽部等がその実力を競う産業音楽祭中部大会で13回連続優秀賞受賞という大記録を打ち立て、東京でも公演を行う玄人はだしの集団となっていった。
 本書は廃墟の風景から聞こえてくる幻の音楽と彼らの熱い思いを、生存者への取材等から浮かび上がらせる、「昭和」のドキュメントである。

小田 豊二[オダ トヨジ]
1945年旧満洲ハルピン市生まれ。早稲田大学政経学部卒。雑誌編集等を経て、井上ひさしの「こまつ座」創立に参加、機関誌「the座」元編集長。聞き書きを専門職として確立させる運動を続けている。

内容説明

かつて東洋一といわれた三井金属神岡鉱山に誕生した、奇跡の音楽集団「神岡マイン・ニュー・アンサンブル」。廃墟の風景から聞こえてくる「昭和」のドキュメント。

目次

序章 カミオカンデ
第1章 夢か、栃洞
第2章 孤高の人
第3章 人生のスラローム
第4章 あんちゃん
第5章 合同結婚式
第6章 乙女の祈り
第7章 天空のダンスパーティー
第8章 哀しきサキソフォン
終章 光と影

著者等紹介

小田豊二[オダトヨジ]
昭和20年旧満洲ハルビン市生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業。出版社・デザイン会社勤務を経て、故井上ひさし率いる劇団「こまつ座」創立に参加。機関誌「the座」元編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アヴォカド

15
ビッグバンドのサウンドが、頭の中で鳴り響くよ。鉱山での重労働のあと各々でまた全体でも練習して厳しく音楽を作りあげ、クリスマスパーティやコンクールなどのここぞという時に白いスーツでバシッと決める。生まれ育った環境や時代、夢、仕事、怪我、日々の練習、恋愛…というそれぞれの人生が鳴り響く。これ映画に出来そう!したい!と思いながら読み進めると、最後になって、光だけでなく影についても言及され、筆の真摯を感じる。かつての栄華はなく今はもう寂れた静かな風景。でもそこには人々の喜びや情熱が確かにあったことが伝わってくる。2019/06/04

kawa

13
かつて東洋一の鉱山として栄え、その抗内の最前線で泥まみれになって働いていた鉱夫たちによって結成されていた、素晴らしいビックバンドを追うドキュメンタリー。舞台は、私の街から安房峠を越えて北陸方面に向かう途中にある神岡という風光明媚な山間いの街。個人的にも何度も通過し、何か気になるところだったのだが、戦後の昭和の光芒のドラマが、その場所にあったことを本書で初めて知る。最盛期のバンドの様子が眼前に蘇るよう。2017/01/04

takao

3
カミオカンデの神岡鉱山からカドミウムが流れ、イタイイタイ病の原因となった。その頃、鉱山にはビッグバンドがあった。2017/03/23

はつか

3
街の栄枯盛衰を彩った「神岡マイン・ニュー・アンサンブル」を軸に描かれる昭和史。鉱山とビッグバンド。死と隣り合わせの仕事とジャズの小気味良さが絡み合っていく。聴けるものならな聴いてみたかったその演奏。そして、最後に影を落としたイタイイタイ病についても触れてあるところに感服。光が当たれば影ができる。フィクションを読むことが多くて、数年に1本くらいしかこの手の本を読まないのですが、大当たり。歯応えがあったので読むのに時間はかかったけれど、その分ゆっくりと味わえたかな?2017/01/29

toshokan-no-hito

3
戦後の一時期、都会から遠く離れた山岳地帯の鉱山に、東京並みの設備と繁栄を誇った街があった。都会でも稀なカラーテレビや水洗トイレが社宅に揃っていた。商店街も学校も映画館もあり一時期は四千人を超す人びとがここに暮らしていた。そしてその鉱山にはなんと炭坑夫や鉱山の職員が演奏するビッグバンドが存在した。もうこれだけで読みたくなってしまうこと請け合い。とりあえず今年のベスト3最有力候補。2016/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11041291
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。