内容説明
「冷戦の本質」を露わにする、緊迫の12日間!ハンガリー民衆とソ連軍が凄絶な市街戦を繰り広げた「動乱」の真実とは?ブダペスト、クレムリン、ホワイトハウスの政治指導者、勇敢に戦った数多の人びとの肉声が、「革命」の光と影を浮かび上がらせる。
目次
第1部 前哨戦(一九四四年十月九日、モスクワ;一九四五年、ブダペスト;一九四五年十一月四日 ほか)
第2部 革命(一九五六年十月二十三日、火曜日;十月二十四日、水曜日;十月二十五日、木曜日 ほか)
第3部 余波(十一月七日、金曜日;一九五六年十一月二十二日;一九五八年六月十六日)
著者等紹介
吉村弘[ヨシムラヒロシ]
1931年福島県会津若松市生まれ。国際外国語学校英語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかゆじ@石原プロは永遠だ!!!
2
兎に角分量の多さ。しかし・・表紙のソ連戦車を見つめる少年に胸を撃たれる。2023/12/15
ポルターガイスト
1
『東欧革命1989』の補足として読みました。構成がいい。たくさんの政府や人間の思惑が錯綜していてスリリング。さくさく読める。 共産党独裁に対する奇跡の勝利と幸福感から一転,現実に突き落とされる感じもいいけど,さらにドタバタ感が強くて「ハッピーエンド」な1989年のほうが個人的には好き。 2017/01/04
植田 広大
0
高校の時、「ハンガリー革命はイムレ・ナジが主導となり発生したもので、直ぐに鎮圧された。」としか触れられなかったので、逆に興味が湧き、読んでみました。すると、なんとナジが反革命側であったこと、ソ連軍が当初この鎮圧に苦労したこと、米国がこれに介入することを避けていたこと等々、面白い発見が沢山ありました。特に印象に残った事は、ある一国内のイザコザに他国が介入すれば、このイザコザの矛先が他国に向けられることです。知らなかったことを知るのは楽しいです。2016/12/11
uju
0
とりあえず序章から第一幕へのつなぎ方が上手すぎて鳥肌。なにしろ分量が多いため、読むのはけっこう大変でした。「東欧革命…」と並行して読むとよりわかりやすいかと思います。2011/05/13