ドナルド・キーンわたしの日本語修行

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ドナルド・キーンわたしの日本語修行

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560086773
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本文学の泰斗はいかに日本語を学び、生涯の仕事とするに至ったのか。思い出の詰まった教科書を前に、自身の原点を語る。

【著者紹介】
1922年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学で教鞭をとり、戦後のアメリカにおける日本文学理解を飛躍的に高めるとともに、翻訳、評論を通じて現代日本文学の世界的普及に貢献。2012年に日本国籍を取得。『百代の過客』『日本人の美意識』『日本の作家』『日本文学の歴史(全18巻)』『明治天皇』『渡辺崋山』など著書多数。新潮社より『ドナルド・キーン著作集(全15巻)』を刊行中。

内容説明

生涯を決定づけた米海軍日本語学校への入学。当時の思い出が詰まった教科書を前に、学習者、研究者、教育者として、日本語とともに歩んだ人生を語る。

目次

第1章 わたしと海軍日本語学校(外国語との出会い;漢字、そして日本語との出会い;海軍日本語学校での日本語学習;海軍日本語学校の先生・仲間たち)
第2章 海軍日本語学校での日本語修行(海軍日本語学校での授業;『標準日本語讀本』をめぐって)
第3章 海軍日本語学校時代の書簡(発見された手紙;手紙にまつわる思い出)
第4章 戦時中の体験―日本文学研究の道へ(語学兵としての仕事;戦時下のハワイ大学で日本文学を学ぶ;日本語の専門家としての新たな出発)
第5章 日本語・日本文学の教師として(ケンブリッジ大学での第一歩;教え子たちの活躍)

著者等紹介

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学在学中に太平洋戦争が勃発し、海軍日本語学校へ入学。戦後コロンビア大学大学院、ハーヴァード大学を経て、英国ケンブリッジ大学に留学、同大で教鞭をとった後、京都大学大学院へ念願の日本留学を果たす。帰国後コロンビア大学助教授を経て教授に就任、戦後のアメリカにおける日本文学理解を飛躍的に高めた。また翻訳、評論を通じ、現代日本文学の世界的普及に貢献。2011年コロンビア大学最終講義の後、東京へ転居、2012年に日本国籍を取得

河路由佳[カワジユカ]
1959年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術・一橋大学)。現代歌人協会会員。(財)国際学友会日本語学校、中国・西安交通大学外語系日本語科、東京農工大学留学生センターを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門は日本語教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

139
ドナルド・キーンさんがインタービューにこたえてご自分の日本語勉強と日本文学のとっかかりについて語られたもので本当に日本語というのが好きだったということがわかります。それと最初に漢字から入ったということもよかった、ということも言われています。この本を読むとただ話せるようになるのとキーンさんのように日本文学まで勉強するようになる方法には大きな違いがあることがわかりました。日本人の語学の勉強の仕方はどちらかというと後者なのでしょうね。キーンさんの人柄などもよくわかります。2015/12/25

佐島楓

37
キーン先生のインタビュー集。今まであまり知らなかったキーン先生の教育者としての一面に触れられた。生徒の方のインタビューから、キーン先生の情熱と日本人や日本文学に対する敬意がうかがえた。戦争当時、日本語をどのように勉強なさっていたかも詳しく書いてある。本当に、なぜ戦争など起こるのだろう、とキーン先生のお言葉をうかがっていると泣けてきて仕方なかった。私もきちんと勉強をしていく義務がある、と背中を押していただいたような気持ちになれた。2015/01/12

なにょう

22
★日本語教育に興味がある人に。翻訳に興味がある人に。物事を極めるとはどういう事かを知りたい人に。そうゆうのじゃないけど、冒険、何だかワクワクする話しを欲する人にオススメします。★まじめにキーン先生に今までの来し方をインタビューしている。でも時々、ププと笑えることあり、へぇそうなんだと感心することしきり。★先生、よくぞ漢字に興味を持たれました。そこから中国語の世界に進むことも出来て、実際進みかけたそうだ。しかし日本語の世界で生きると決心され、その道を極められた。日本語で日本について語る本当の日本人だ。2015/11/13

isao_key

12
昨日紀伊国屋書店タイランドで永らく注文していた本が届いてその中の一冊。インタビューを通してみるキーン先生の自伝といっていい内容。驚くべきは齢90歳(明日6/18で93歳)を超えて、衰えをしらぬ記憶力と明晰な頭脳。今でこそロバート・キャンベルさんに代表される外国人日本文学研究者は多くいるが、戦前からその礎を築いてきたのは紛れもなくキーン先生である。本書には先生の研究に対する情熱、恩師角田先生への尊敬、日本に対する愛情、弟子との交友などが語られている。東日本震災後に日本国籍を取得し、日本で暮らすことを決める。2015/06/17

hatman

10
キチンとした言葉を使う語学の天才。ほんとに日本が好きな方なのが伝わってきます。キーンさんの年譜を見るだけでも人生が垣間見れて心が動かされます。 戦時中にも関わらず大学で日本語講座を実施していたアメリカの民主主義の懐の深さが感じられた。2021/05/10

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