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クリミア戦争〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 321,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084212
  • NDC分類 238.05
  • Cコード C0022

出版社内容情報

19世紀の「世界大戦」の全貌を初めてまとめた戦史。各国の政治・経済・民族問題から酸鼻を極めた戦闘まで、精彩に描く決定版。

19世紀の「世界大戦」の全貌を初めてまとめた戦史。欧州事情から、各国の政治・経済・民族問題、ナイチンゲールの活躍、酸鼻を極めた戦闘まで、精彩に描く決定版。解説=土屋好古

【著者紹介】
ロシア近現代史専攻。ロンドン大学歴史学教授。主要著書『囁きと密告 スターリン時代の家族の歴史 上下』(白水社)。

内容説明

十九世紀の「世界大戦」の全貌を初めてまとめた戦史。兵卒の痛ましい境遇から、ナイチンゲールの献身、新聞と世論の形成、セヴァストポリ要塞の十一ヵ月の攻防戦、戦後の混乱と新秩序まで、肉声を活かして精彩に描く決定版!歴史の巨大な転換点としての再評価、現在にまで及ぶ影響を考察する。

目次

第9章 冬将軍
第10章 大砲の餌食
第11章 セヴァストポリ陥落
第12章 パリ和平会議と戦後の新秩序
エピローグ クリミア戦争の伝説と記憶

著者等紹介

ファイジズ,オーランドー[ファイジズ,オーランドー] [Figes,Orlando]
1959年生まれ。ロンドン大学バークベック・カレッジ教授。ロシア・ソ連史研究の第一人者として、高い評価を得ている

染谷徹[ソメヤトオル]
1940年生。東京外国語大学ロシア語科卒。ロシア政治史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

54
因果応報。2度の大戦の布石、パレスチナ問題を含めた宗教”紛争”の火種などの転機はずが・・・。好機を逃したツケはあまりにも甚大。政治、経済、軍事、社会面等の変化。特に「筋肉的キリスト教徒」が暗喩する戦争の意味・意義の変化が時代を反映。英仏露の国民性の対比と共に、現代にも続く周辺国の性の”深さ”を痛感。「ロシア精神」・・・、ロシアの政治力の根底に流れる魂という印象。一方、その魂を安易に譲渡したフルシチョフ。ソ連解体は流石に想定外か。本著を踏まえた『戦争と平和』の再読は必須。故の歴史であり、故に歴史という感。2016/09/04

Toska

13
下巻はセヴァストーポリ陥落、講和を経て戦後の動向まで。戦争の推移は勿論、戦後に表れた様々な影響が興味深く感じられた。伝統的な「ヨーロッパ」の枠組みを外れて東方進出など独自路線にシフトするロシアの動向もそのひとつだが、あれだけひどい負け方をしておきながら比較的短期間で失地を回復したアレクサンドル2世はなかなかの外交巧者であろう。それ故にロシアは懲りなかった、とも言えそうだ。2023/12/08

あんころもち

13
本著は、従来軽視されたクリミア戦争を近代戦争の端緒として重視し、単なる戦史に留まらず、戦前の世界情勢から戦後の混乱、現在への影響まで、上・下の二巻730ページにも亘って記述するものである。特に従来軽視された(山川の記述でも明らかであるが)宗教的動機を重視し、イギリス側からの視点だけではなく、露仏トルコの視点からも多く描いた。同時代史として広く深く掘り下げられていることも感服するばかりである。 2015/09/16

MUNEKAZ

6
クリミヤ戦争といえば「ナイチンゲール」が有名だが、本書ではその活躍についてはあっさりとしており、代わりに医療衛生面では仏露に一日の長があったことが描かれている。イギリスが戦争において決定的な役割が果たせなかったからこそ、戦後彼女の役割が浮かび上がってきたとするのも納得。また講和後の各国について多く書かれているのも印象的で、とくにロシア国内で「クリミヤ」や「ゼヴァストポリ」が伝説化していく過程は、現代ロシア情勢にも通ずる話で興味深かった。2017/02/15

飯田健雄

6
クリミア戦争、読了。戦勝国は英、仏、オスマン・トルコ、敗戦国は、露。しかし、オスマン・トルコは、この戦争を英仏に利用され、国家を蹂躙されたものとして、後世に伝えていく。仏は、万国博覧会と同時に戦争していて、さらに、1870年の普仏戦争の恥辱的敗北によって、クリミア戦争という歴史は薄れていく。英国は、クリミア戦争のあと、1857年、セポイの反乱・鎮圧と戦争国家となっていく。(1840・アヘン戦争/1851・太平天国の乱の介入)、露は、敗北ながら、これを怨念として、クリミアを悲劇の地として現代に引き継がれる。2015/08/20

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