出版社内容情報
なぜ落語では川柳がよき脇役なのか。昭和の名人が集った「鹿連会」の模様からその魅力と役割に光を当てる。
【著者紹介】
1955年東京生まれ。読売新聞編集委員。「よみうり時事川柳」5代目選者。都民寄席実行委員、浅草芸能大賞専門審査員。著書に「新宿末広亭のネタ帳」「使ってみたい落語のことば」など。
内容説明
なぜ噺家は川柳を多用するのか…名人の高座を楽しむための、面白くてタメにならない5つの視点。
目次
1 名人たちの迷句珍句
2 古川柳の「江戸」を歩く
3 落語の中に息づく川柳
4 噺家たちの句会「鹿川会」ルポ
5 噺家たちの川柳操縦法
6 この噺この一句
著者等紹介
長井好弘[ナガイヨシヒロ]
1955年、東京生まれ。読売新聞東京本社編集委員。「よみうり時事川柳」選者、都民寄席実行委員、浅草芸能大賞専門審査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sun
5
川柳は落語の名脇役。というくだりに納得した。名人はうまいところで川柳を挟み込む。少し覚えて置きたい。2016/01/24
くらーく
1
七輪で秋刀魚を焼く。秋刀魚が立派な顔で食べられそうに無いけど。川柳は、嫁の何代か前に大御所がいたそうで、興味はあるが、何が良いかさっぱりわからない。本書にも沢山川柳が掲載されているが、どれが良いのか悪いのか。まあ、ほのぼのしてくるけどねえ。2016/01/30
6だ
0
「大晦日どう考えても大晦日」落語好きなら掛取りなど暮れの風景を題材にした噺で馴染みあるこの句は、五代目柳家小さんが噺家の川柳同人による鹿連会の即席川柳会でこさえたものらしい。同会で彼らが作った川柳や有名な噺に出てくる川柳を紹介、巻末には掲載した川柳の索引もついている。作者の落語観や知識には疑問符がつく処もある(志ん生と馬生の貧乏の違い、圓生から受ける云々、ら組は雲助以前にも彦六たちもネタにしてる等)し全体の構成にまとまりがない気もするが、落語の中に出てくる川柳に興味があるなら読んで損はないと思う。2014/01/30