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ビルマ・ハイウェイ―中国とインドをつなぐ十字路

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  • サイズ B6判/ページ数 365,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560083123
  • NDC分類 223.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

かつての「辺境」が今、空前の活況を呈している。歴史的経緯を踏まえ、アジアの小国ビルマの地政学的意味を問い直す意欲作。

【著者紹介】
歴史家。1966年生まれ。カンボジアや旧ユーゴスラビアの国連平和維持団や国連本部での勤務を経て、現在はヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として植民地時代の建造物保存に取り組むほか、ミャンマー大統領の国家経済社会諮問評議会の評議員や、ミャンマー平和センターの特別顧問なども務める。

内容説明

東は雲南(中国)、西はナガランド(インド)と国境を接するかつての「辺境」が今、空前の活況を呈している―。気鋭のビルマ史家が二大文明に挟まれた小国の歴史をたどり、自ら旅して「アジア最後のフロンティア」の実像に迫る。アジアの「裏口」ミャンマー(ビルマ)を知るための必読書。

目次

第1部 裏口から入るアジア(夢みるイラワディ;パウポー;ビルマ・ロード;日暮れの王;新しいフロンティア)
第2部 未開の南西部(マラッカ・ディレンマ;雲の南;ガンダーラ;シャングリラ;インド洋への道)
第3部 インド世界のはずれ(東へのまなざし;忘れられた分離;国内の「国境」;新たな交差点)

著者等紹介

タンミンウー[タンミンウー] [Thant Myint‐U]
歴史家。1966年生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院修了。ケンブリッジ大学にて博士号(歴史)取得。カンボジアや旧ユーゴスラビアの国連平和維持団や国連本部での勤務を経て、現在はヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として歴史的建造物の保存に取り組むほか、ミャンマー大統領の国家経済社会諮問評議会の評議員や、ミャンマー平和センターの特別顧問なども務める。元国連事務総長のウー・タン(ウ・タント)は祖父にあたる

秋元由紀[アキモトユキ]
ビルマ情報ネットワーク・ディレクター。ジョージ・ワシントン大学ロースクール修了。米国で弁護士資格を取得後、対外投資、開発援助、環境問題に関する非政府団体でスタッフを務める。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasutaka Nishimoto

4
地理的に近いビルマと中国とインド。イギリス統治の幸か不幸か、まだ国内の紛争の種が残るミャンマー。アウンサン・スーチーを話題の中心にしてしまうと見えなくなるものが多いが、地理的なものを見つめれば、各国の思惑がせめぎあう要所だとわかる。ところどころ、話についていかれなかったところもあるが、雰囲気を楽しめる一冊。表紙の写真は好き。2019/03/07

Yoshiki Ehara

2
中国の南西、インドの北東にあり、アジアの裏口であるビルマ(ミャンマー)。歴史と文明の狭間にある辺境の不思議な時空間を旅するような、素晴らしい時間を味わうことができる本でした。 ミャンマー、中国・雲南、そしてインド北東州の3つの地域を旅する著者は、訪れた先で、変わりつつある現代の街と人に出会い、遙かな歴史に想いを馳せます。本書の著者はウ・タント元国連事務総長の孫にあたるビルマ史の研究家で、ミャンマーの自由化運動の中心人物の一人です。 重厚な歴史書でもあり、鮮烈な旅行記でもある本書。素晴らしかったです。2014/04/17

kentake

1
近年、日本企業の海外進出の対象が、タイやベトナムからミヤンマーにまで拡大し、ミヤンマーにおける様々なニュースが日本でも報道されるようになってきた。しかし、本書を読むと、ミヤンマーやその周辺地域の歴史や現状について我々が殆ど理解していないことがよくわかった。欧米諸国が長期にわたり制裁を加えてきた中、中国が経済的な影響力を着実に増している点、歴史的な繋がりの深かったインドとの交流がインド北東部の政治的混乱から遅れている点、など、この地域の現状について、ほんの一部ではあるが、理解できたような気がする。2014/05/05

司行方

0
ビルマ以外の記述には雑なところがある。2014/11/17

Hirotsugu Fujii

0
(未完読) ビルマ国内から中国国境へ、中国側からビルマ国境へ、インド国内からビルマ国境へ、ビルマ国内からインド国境へ、著者が町を訪ねながら地域の歴史的な背景を踏まえて地域の政治経済動向を考察する。ビルマから見る地理・歴史は新鮮で、大変おもしろい材料になりそうだ。私はこの地域について無知である。歴史教科でアユタヤ朝とか暗唱した記憶には意味がない。近未来のアジアの交差点として、ビルマはじめ中国・インドに近い地域、東南アジアの重要性が増していくのだろうか。(でも、読みにくい、疲れる、固有名詞が頭に入ってこない)2014/01/31

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