出版社内容情報
チェーホフの縁戚で、ドイツ映画界で頂点を極めた名女優の、独ソ両大国に翻弄された数奇な人生。革命と戦争、祖国の意味を問う。
【著者紹介】
1946年生まれ。歴史ノンフィクションのベストセラー作家。ロンドン大学客員教授。「ベルリン陥落1945」でロングマン歴史賞受賞。著書に「ノルマンディー上陸作戦1944 」「赤軍記者グロースマン」など。
内容説明
「革命と戦争」を生き延びたスターリンの諜報員か?二重スパイか?文豪チェーホフの縁戚であり、亡命したドイツの映画界で燦然と輝いた明星オリガ。二つの全体主義国家に翻弄されながらも、したたかに生き、自らの役柄を演じきった「女の一生」とは…。手紙や肉声を駆使した巧みな語りが、「歴史の闇」を明かす。
目次
戦勝祝った『桜の園』
クニッペル家とチェーホフ家
ミハイル・チェーホフ
ミーシャとオリガ
革命勃発
破局の結婚
厳寒と飢饉
内戦を生き延びて
亡命の危険
遠く離れた家族〔ほか〕
著者等紹介
ビーヴァー,アントニー[ビーヴァー,アントニー] [Beevor,Antony]
1946年、ロンドンに生まれる。ウィンチェスター校からサンドハースト陸軍士官学校に進学。「第11軽騎兵連隊」で正規軍の将校として勤務し、退役後は執筆活動に入った
山崎博康[ヤマザキヒロヤス]
1948年、千葉県生まれ。東京外国語大学卒業後、共同通信社入社。78年から外信部。旧ソ連、東欧地域を主に担当。81‐86年、および89‐93年ワルシャワ支局長。95‐98年モスクワ支局長。その後、編集委員、論説委員、論説副委員長を経て、2008年から共同通信客員論説委員。法政大学、東京情報大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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