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アフガン侵攻1979‐89―ソ連の軍事介入と撤退

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  • サイズ B6判/ページ数 435,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082669
  • NDC分類 319.380
  • Cコード C0022

出版社内容情報

アフガニスタン侵攻の歴史的背景から全面戦争を経て撤退に至るまで、冷戦期の「神話」を覆すアフガン戦史の決定版。

【著者紹介】
1932年ロンドン生まれ。元外交官。ロシア関連のノンフィクションを中心に執筆。著書に『モスクワ攻防1941――戦時下の都市と住民』などがある。

内容説明

侵攻の歴史的経緯から全面撤退に至るまで、ソ連側から見た実態を膨大な資料に基づいて鮮やかに描き出す。元駐モスクワ英国大使の歴史家が明かす、戦争の全貌と真実。冷戦期の「神話」を覆すアフガン戦史の決定版。

目次

第1部 カブールへの道(失われた楽園;悲劇の始まり;介入の決断;大統領宮殿急襲;余波)
第2部 戦争の惨禍(第四〇軍出撃;国づくり;軍隊生活;戦闘;荒廃と失望)
第3部 長いお別れ(帰郷;橋への道;戦争は続く;英雄にふさわしい土地)

著者等紹介

ブレースウェート,ロドリク[ブレースウェート,ロドリク][Braithwaite,Rodric]
元外交官。1932年ロンドン生まれ。1950~52年英国軍情報部員としてウィーンに駐在。52~55年ケンブリッジでフランス語とロシア語を学ぶ。1955~92年英国外務省勤務。この間、ジャカルタ、ワルシャワ、ローマ、ブリュッセル、ワシントンなどに駐在。88~92年にはモスクワ駐在大使としてソ連崩壊前後の状況をつぶさに観察。92~93年メージャー首相外交政策顧問。引退後は、ドイツ銀行上級顧問、王立音楽院長などを務める

河野純治[コウノジュンジ]
翻訳家。1962年生まれ。明治大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒猫

25
ソ連のアフガニスタン侵攻の10年を書いた貴重な本であった。そして、歴史はまだ続いていることを思い知らされた。1979年、ソ連は突如アフガニスタンに侵攻するがこれは必然的だった。かつて地上の楽園とも言われたアフガニスタンがソ連の侵攻により、長い辛苦を味わうこととなる。そしてそのソ連も、末期のブレジネフ他、指導者の高齢化に苛まれ国自体が立ち行かなくなっていた。一万五千のソ連兵士と無数のアフガニスタン人の死の先にあったものがソ連の崩壊であり、アフガニスタンの今に続いている内乱であることが非常に悲しい。良本です。2017/12/13

人生ゴルディアス

7
ついこのあいだ、カブールにタリバンが戻ってきて大混乱になった。日本ではすでにそんなことも忘れられている感じだ……。かつてムジャヒディンに米帝が資金提供していて、そこからアルカイダが出てきて、化け物を育てたのはお前らだろといういつもの流れくらいしか把握していなかった。アフガン戦争は知っていたが、そもそもなんでロシアはアフガンに? ということで本書を読んでみた。長大。アレクサンダー大王でさえ統治しきれなかった因縁の地。山岳民族は昔から平野部の政府には従わないのだ。絶対に。2021/10/15

にのまえとか辺見とか

6
アフガン侵攻について、それに至る過程、戦中の兵士や銃後の生活、軍事作戦、撤退後まで包括的に描写した大著。アフガン戦争について調べるならまず入門用として適切。2014/01/16

Toska

5
『モスクワ攻防』もそうだが、ソ連を一方的に異質な存在と切り捨てることなく、具体的な状況における人間の営みを見出そうとする点で、この著者は欧米の著述家の中でも傑出していると思う。当事者たるソ連側の資料やインタビュー、ロシア語文献を積極的に利用しているのも重要で、ドイツ側資料や英語圏の著作だけに依拠して「独ソ戦」を書いてしまうような人々には爪の垢でも煎じて飲ませたいところだ。他方、ソ連への「誤解を解く」ため一生懸命に正当化するというありがちな陥穽に陥らず、是々非々で論じるバランス感覚も素晴らしい。2021/09/30

すーさん

5
「ソ連は不凍港の欲求ゆえにアフガンに侵攻した」「ソ連の崩壊はアフガニスタン戦争が原因である」「ムジャヒディンに供与されたスティンガーミサイルがソ連の政策決定に影響した」などの冷戦下ゆえに生まれあるいは強化された通俗的神話を実証的に否定してみせること、それから帰還兵たちに対する同情的なまなざしが特徴的でひどく心に残る。アフガニスタンの社会・生活を描写することが一方でソ連の社会・生活をも必然的に描くことにつながっているようで巧みだ。2014/02/05

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