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カエサル 〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 381,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082300
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

出版社内容情報

陰謀と暴力に彩られた政治抗争の時代を生きた現実主義者カエサルを、彼自身の言葉に基づき、等身大の人間として検証する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

9
「本書の目的は彼(カエサル)の人生におけるひとつひとつの出来事を、一連の出来事が必然だったと推測することなく取り扱うことだった。」この言葉通り、カエサルに肩入れすることなく、分かっている事実に忠実にカエサル像をあぶり出した点で、とても好感のもてる本でした。人心掌握に長けたカエサル。皮肉屋のカエサル。短気で怒りっぽいカエサル。人づきあいよい魅力的なカエサル。いずれもカエサルの一面であり、それらを隠すことなく紹介している本書は素晴らしいです。カエサルを読むのならば、塩野七生のカエサルよりも本書を薦めます。2012/12/19

MUNEKAZ

6
雌伏のときであった上巻とは打って変わり、ガリア戦争、ローマ内戦、そして劇的な暗殺とまさに疾風怒濤な内容。カエサルの軍事指揮官としての卓越した有能さ、そして兵士たちとの絆の深さがなんとも印象的で、「勝負師」カエサルの凄みがわかる。また慈悲深さもカエサルの一貫した姿勢なのだが、それが兵士や民衆など自分よりも下の者だけでなく自分と同格のもの、つまり元老院の貴族たちにも通用すると思っている辺りが、彼の誤算だったのではないかと思った。ある意味で、のちに帝位に登る彼の養子とは正反対な人物像なのが面白い。2019/01/12

takao

3
ふむ2022/10/06

mosao82

2
改めてカエサルの一生を辿ってみるとなんと綱渡りな人生だったのだろう。いや古代に生きた人たちはみんな綱渡りみたいなものだっただろうが。一歩間違えれば人生の破滅の危機を何度も迎えては幸運と機転で乗り切っていく。キケロは「人生において最も重要なのは知恵でなく運である」と言ったがまさにソレを体現した人物だなと。 まぁ結局暗殺されてしまってはダメなんだけど、もしカエサルが自然死で人生を終えていたらオクタビアヌスは金銭的な遺産以外に得るものは少なかっただろうと言う記述に歴史の必然の面白さを感じた。2015/06/17

ワタシ空想生命体

2
塩野七生『ローマ人の物語4,5 ユリウス・カエサル』の解毒剤として。2012/10/30

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