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レーニンの墓―ソ連帝国最期の日々〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 388,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081082
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0022

出版社内容情報

1991年にソ連が崩壊して20年、ゴルバチョフら当時の政治指導者、反体制派の人物多数に取材を重ね、帝国落日に至るまでの知られざる真実に迫った、傑作ノンフィクション!

内容説明

ペレストロイカが解き放った炭鉱労働者ストが、やがて都市知識層やバルト諸国をはじめとする各地の民族運動と有機的に結びつき、ゴルバチョフを窮地に追い込んでいく歴史のダイナミズム…スターリンを否定し、レーニン―正しい社会主義―に回帰しようとしたゴルバチョフだったが、ペレストロイカが解き放ったエネルギーはレーニン信仰も葬り去ってしまった。ニュー・ジャーナリズムの頂点を示す記念碑的作品。ピュリツァー賞受賞。

目次

第3部 革命の日々(「明日は戦に」;失われた幻想;十月革命;メーデー!メーデー!;愛情省;黒い九月;テレビ塔;保守強硬派;市井の人びと)
第4部 「一度目は悲劇として、二度目は茶番として」
第5部 裁かれる旧体制

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

10
本書は、ソ連に滞在したワシントンポスト紙の記者がインタビューを元にしてソ連崩壊の日々を話題毎に章立てて構成したもので、話が前後するため、この本だけではソ連が崩壊していく過程は掴めない。直前に『ゴルバチョフ』を読んだので、それぞれのエピソードが前書を補完する形になり、ソ連崩壊史が鮮やかに浮かび上がってくる感じで大変興味深く読み進めることが出来た。是非『ゴルバチョフ』を先に読むことをお勧めしたい。なお、ゴルバチョフに対する評価が先の本と本書でかなり異なっており、視点の違いが評価の違いに繋がる点も興味深かった。2021/12/18

BLACK無糖好き

5
ワシントンポスト特派員としてソ連帝国崩壊の時期にモスクワ滞在していた著者による下巻。全体主義国家の制度とイデオロギーの破綻を、上質なドキュメンタリー番組のように克明に記録している。クーデター破産後、党の関係者が自分たちに不利な文書やクーデターを党が支持していた証拠を隠滅する為に大量の資料をシュレッダーに投げ込み、書類のクリップを詰まらせシュレッダーを故障させる慌てぶりに何とも言えない悲哀が伝わってくる。2014/12/21

メルセ・ひすい

5
15-03 革命の日々~裁かれる旧体制★内から見た全体主義とイデオロギーの破綻とは。サハリン、シベリアの炭鉱、カフカス、中央アジアの集団農場、裏町から言論・文化界そして共産党中央。そして凄惨で執拗な粛清、無根拠思いつきヒステリック殺戮。盗聴・密告。あらゆる欺瞞・書きつくすことができない地獄絵。1991年にソ連が崩壊して20年。ゴルバチョフら当時の政治指導者、反体制派の人物多数に取材を重ね、帝国落日に至るまでの知られざる真実に迫った、類人猿からヒトへ、その巨大化した脳味噌にはノンストップゾンビが!2011/04/24

泉 勇一郎

3
再読。二度目にして何とか内容を理解できた。その情報量は圧巻なのだが、今一つ話の大筋が見えない。登場人物多すぎで、内容があちこち飛びまくるので、なかなか「迫って来る」のもが足りない。あと、写真が少なすぎ。文章だけでは物足りない。悪くは無いのだけれど、良くも無かった。「映像の20世紀」のようなドラマにでもすれば良かったんじゃないのかな。75点。以上。2020/04/12

ELW

3
 ゴルバチョフの没落がよくわかった。KGB議長、国防相、内相がそろっていてクーデター一つ満足に完遂できなかっ たということが示す体制の弛緩というか市民の成熟は、良 いのだが、エリツィンになるのかぁ。ウォルコゴノフの研 究が赤軍幹部に受け付けられないのはいいのだが、科学的 な反論ではなく、イデオロギー的嫌悪からの反論なのが、 厳しい。アイデンティティにかかわるのであろうが。著者 がマガダンなどにも何度も足を運んでいるのも凄い。2020/01/26

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