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白水Uブックス
紋章が語るヨーロッパ史

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  • サイズ B40判/ページ数 203,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560073612
  • NDC分類 288.6
  • Cコード C0022

内容説明

ヨーロッパの歴史を語るうえで欠かせないものに紋章がある。この紋章は騎士が戦場で敵味方を識別する際、楯に紋様を描いたことに由来する。紋章と紋章から影響を受けた旗という二つのシンボル標章を軸に、多数の図版を通してヨーロッパの歴史と社会、時代精神などを解明する。

目次

序章 生きている紋章
第1章 紋章の起源と略史
第2章 紋章学入門
第3章 主要シンボル・モティーフの由来と変遷
第4章 紋章と旗のヨーロッパ史
第5章 共同体とシンボル標章
第6章 差別とシンボル
終章 タテ社会とヨコ社会のシンボル標章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

5
再読。イギリスを中心に紋章を解説した森護さんとは違って、本書はドイツを中心としてヨーロッパの紋章史がテーマで、しかも紋章の構造や継承の仕組みだけでなく、文化史的な側面も含み、旗や徽章などのシンボル全体を対象とし、商標にまで言及されているのがおもしろいところだと思います。しかし、このようなシンボルの機能には、「自分たち」と「お前たち」を分ける差別的な意味を本来的に持つもので、著者がそこから離れることができるかのような認識を示されているところがあるのには、ちょっと認識が甘いのではないかな、と思ってしまいます。2019/03/08

1
「紋章」といえばあまり日本では馴染みのないものかもしれないが、欧州では国旗がその国家ないし集団を顕著に示す指標となる以前には、紋章が目に見える権威として最もわかりやすいものであった。紋章は時代とともにその意義を失っていくが、そこに秘められた意味合いは時代とともに貴重になっていくのだろう。紋章はそれ自体がその歴史そのものであり、時代のハイライトなのである。

いしやま

0
かつて誤配された縁で知った本書。具体的なシンボルやその意味を列記することは敢えて避け、「紋章とは何だったのか」を俯瞰図で教えてくれる。2013/11/28

χ

0
ヨーロッパの紋章は盾から発祥、個人紋章だから第1子以外はデザインの1部をかえて重複を避けた。その結果日本の紋章と比べて複雑で機能的なものが多い。鍵はキリスト教を象徴する、ダヴィンチコードでそういえば鍵が出てきたなあ2012/12/25

石橋

0
ドイツに行ってみていろんなところにある紋章がユニークで興味があったところに見つけたこの本。まさにライブラリィ・エンジェル降臨だ。前半は紋章そのものの歴史で少し退屈、後半のハーメルンの笛吹き男の衣装とか娼婦の衣装についての考察がおもしろかった。2009/10/31

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