白水Uブックス<br> 小田島雄志のシェイクスピア遊学

白水Uブックス
小田島雄志のシェイクスピア遊学

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784560073063
  • NDC分類 932
  • Cコード C1274

出版社内容情報

 シェイクスピア劇の全訳をなしとげた小田島雄志が、縦横にくりひろげるシェイクスピアによる人間遊学。世界は劇場、人生は役者という劇的世界をいろどる台詞の一行、役者の一挙手一投足に胸躍らせ、時代と国境を越えた人間の喜怒哀楽に無類の愛をそそいで、シェイクスピアの魅力を描く。

内容説明

シェイクスピアの全訳を完成した小田島雄志が、その蘊蓄をかたむけて、シェイクスピアの魅力を当意即妙の語り口でくりひろげる。シェイクスピアに無類の愛を注ぐ著者の面目躍如。

目次

シェイクスピアと現代演劇(ジミーからハムレットへ;現代演劇からシェイクスピアへ;演劇史におけるシェイクスピア)
シェイクスピアの生涯(シェイクスピアっていたのですか?;幼年期から少年期へ;青年期から演劇人時代へ;劇作家から晩年へ)
シェイクスピアの劇場(舞台は世界;武器はことば)
劇作家シェイクスピア(その成長の軌跡;アクションによって統一された世界;ごった煮の世界;リアリズムとユーモア;内面化への道;内的葛藤;内的カオス;独白人間ハムレット;みずからを励ますオセロー;受苦の人リア;悪夢の夢遊病者マクベス;トラジック・ヴィジョンの結晶化;調和を志向する愛;『テンペスト』をどう見るか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

25
シェイクスピアの翻訳、研究でお馴染みの小田島氏によるシェイクスピア解説本。シェイクスピア自体に謎の多い人物だが、年を経るごとに作品の中のテーマも変わっていく。当時の舞台は照明が乏しく、狭いためにそこで見せる芝居には工夫が必要で、暗くても伝わるセリフが重要だった。なので、そのまま文学としても通用するくらい練られた文章が書かれた。最初期はローマ演劇に則った叙事劇が多かったが、そのうち個人の内面を深く掘り下げていく作品へ変わっていった。何回か読み直せば新たな気付きがでてきそう。2021/11/23

うた

4
モンテーニュの『エセー』は、彼の考え方の変遷を追えるという意味でも長くつきあえる書物なのですが、シェイクスピア作品もその多様性を通してこの読み方に耐える作家であることがわかって新鮮でした。もちろん一作一作好き嫌いはあって、四大悲劇はすごいとは思うけれど、やっぱり『十二夜』や『から騒ぎ』のほうが好きだったり、史劇は避けがちだったけれど『ヘンリー四世』を読んでてみたいと思ったり。これからシェイクスピアを読む楽しみを増やしてくれた一冊でした。2012/04/15

norio sasada

0
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/fd0b0b138593c38242a2d48b6e341bd2 https://note.com/norio0923/n/n5233a5c9fc472020/12/17

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