出版社内容情報
家族という大河の流れのなかで繰りひろげられる貴族の日常生活を、厖大な書簡を通して再構成し、イタリア統一の波乱の時代を生きた、文豪マンゾーニとその家族の生涯を描く。
内容説明
アレッサンドロ・マンゾーニは19世紀イタリアの国民的な詩人であり、作家である。本書は、家族という大河の流れのなかでくりひろげられる貴族の日常生活を、厖大な書簡を通して再構成し、イタリア統一の波乱の時代を生きた、文豪マンゾーニとその家族の生涯を描く。第1部(1762‐1836年)を収録。
著者等紹介
ギンズブルグ,ナタリア[ギンズブルグ,ナタリア][Ginzburg,Natalia]
1916年、パレルモ生まれのイタリア人作家。少女時代から文学を志す。1938年に反ファシスト運動のリーダー、レオーネ・ギンズブルグと結婚し、短編を発表するかたわら、プルーストの『失われた時を求めて』を訳して高く評価される。現代イタリアを代表する作家の一人。上院議員。1991年逝去
須賀敦子[スガアツコ]
1929年、兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。1991年、『ミラノ霧の風景』で女流文学賞・講談社エッセイ賞を受賞。1998年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りつこ
9
しししぶい…。「ある家族の会話」のような作品と勝手に想像していたので、キビシーと思いながら、下巻へ。2014/07/07
Masa
1
イタリアの一部の人であるかもしれないが、当時の人はよく書き、よく旅にでたものである。家族全員で生活の場を新たに求めて移動するというのは大変であろう。それも病を抱えてである。当時人の一生は病との戦いだった。子供達を見守る親ごころはたとえ時代が変わっても変わらぬものである。2016/10/21
kanamari
1
実際送り合われていた手紙で話が展開していく。貴族や下級ではない家族の生活は伝わってくる。旅をし、親しい人、居心地の良い環境、住まいを求めて国をまたいで移動したり、神父さんとの直接の関わりで、日々のことを相談したり、家族の死ではこんなに神に救いと導きを求めていたなんて。2013/10/19
kanapi
1
仕事以外で誰か宛の文章書いてないなぁと思ったりしながら読んだ。2012/08/10