出版社内容情報
「民話とは何か」という問いは人間の心性と文化の構造を問うことでもある。本書はフランスの民話研究・記録の歴史をたどりながら、フロイト、レヴィ=ストロースからベテルハイム、グレマスにいたる言語学・人類学・精神分析学の成果をとりいれ、この問いへの手掛かりとなる貴重な一冊である。
目次
序 フランス民話の特徴
第1章 民話とは何か
第2章 口頭伝承と文学
第3章 民話の記録
第4章 民話の起源(ポール・サンティーヴと儀礼学派の理論;ウラジミール・プロップとマルクス主義理論)
第5章 民話の伝播
第6章 語りの実践
第7章 民話の形態学的分析
第8章 民話の精神分析的解釈(フロイトとフロイト学派;ユングとユング派たち;ブルーノ・ベテルハイム)
第9章 レヴィ=ストロースとグレマスの影響