犯罪被害者の心の傷 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049778
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0036

内容説明

カウンセリングの現場から、被害の具体的事例を紹介しながら、援助の実践方法を示す。

目次

第1部 犯罪被害者の心理(忘れることなんかできない―殺人事件の遺族;トラウマとPTSD;強姦の被害―急性期の解離症状;強姦に対する偏見:性的虐待の被害―サバイバーとカウンセリング;子どものトラウマ;家族の中の被害)
第2部 被害者への援助(援助の方法―被害者カウンセリング;聞く人も傷つく;バーンアウトをふせぐ;犯罪被害者支援;災害と被害者―阪神・淡路大震災の活動から)

著者等紹介

小西聖子[コニシタカコ]
愛知県生まれ。東京大学・筑波大学卒。東京医科歯科大学客員助教授を経て、武蔵野大学人間関係学部教授。臨床心理士、精神科医、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぬぐみ

2
犯罪被害者支援やPTSDの勉強がしたくて読み始めました。古いけれども、とっても為になる本です。新米心理士として半端な知識で、半端なカウンセリングを行うことの不安と無力感を感じている今、読むことでクライエントはんの心情に少しずつ触れることができた気がするし、もっと勉強せねばとも思えました。そしてなにより、著者自身が悩みながら迷いながら、葛藤しながら支援活動を行ってきた軌跡が描かれた本だとも思います。最後の一文にとても心を打たれ、謙虚な気持ちになり、そして勇気づけられました。2016/11/04

Tamura Hiroyuki

2
本書に書かれている犯罪被害の多くは暴力によるものである。 突き詰めると暴力には理由がない。暴力を奮う人間には言い分があるのかもしれないが、暴力というのは受け手つまり被害者のみが感じることだからである。理由が見当たらないので被害者たちは当惑する。なんとか理由をつけるために「こんな目に逢ったのは自分が悪かったからだ」と考える人さえいる。 我々も突然被害者になる可能性はある。もちろん加害者になる可能性だってある。様々な被害者の声を交えつつ、周りの人間がどのように接したらいいのかを教えてくれる一冊である。 2012/02/10

こるり

1
犯罪被害者本人のために書かれた本ではなく、第三者の共通認識を育てるための本のようだった2010/01/20

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