アフガニスタンに住む彼女からあなたへ―望まれる国際協力の形

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560049686
  • NDC分類 498.022
  • Cコード C0036

内容説明

世界で一番難民の多い国に開設した診療所での奮闘の日々―。

目次

第1章 イランのアフガン難民
第2章 アフガニスタンへ
第3章 二つのクリニック
第4章 バルフ中央病院開設準備
第5章 噂と結末
第6章 バルフ中央病院開設
第7章 未来へ続くシステム
第8章 突然の邂逅
第9章 生と死
第10章 将来の計画

著者等紹介

山本敏晴[ヤマモトトシハル]
1965年12月8日生まれ。宮城県仙台市出身。医師・写真家。十二歳のとき、南アフリカ共和国の人種差別問題を目の当たりにして以来、発展途上国を中心に六十か国に及ぶ国々を訪問、各地の撮影を行い世界中で写真展を行う。2000年よりさまざまな国際協力団体に所属しアフリカやアジアで医療援助活動を行う。2003年、自ら「世界共通の教科書を作る会」を創設。2004年、団体名を「宇宙船地球号Earth the Spaceship(ETS)」に変更
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♡kana*

16
タイトルは固そうなイメージですが、読みやすい。 泣き止まない子供に麻薬を与えることが当たり前...。【世の中には、たくさんの、そしてさまざまな人たちが住んでおり、宗教・民族・性別・文化など、すべて違っている。そうした人と接したときに、相手が自分と異なっていることを、「この人は間違っている」と思うところにすべての問題はあるのではないだろうか?】【世界中の人々が、どんな宗教のもとでも、どんな生活習慣の中でも、大切な家族とともに微笑んでいる】2015/09/17

ののまる

14
「真の国際協力とは」をバリバリ真剣に論じたり、軽〜いタッチのお笑いネタエピソードまで、あれこれと。2018/04/29

ジュースの素

4
医師の山本氏は多くの医療支援の本を出している。アフガニスタン北部の小さな町に診療所を作って医療活動をする話だが、本当に支援は難しい。特にイスラムの国である事は余計に大変だ。女性の患者は男性の医師が診るのはご法度。必ず女医が要る。スタッフ集めも有力者は自分の親族で固めてしまう。資格や技術には関係なく。特に山本氏が驚いたのは赤ちゃんが泣き止まないと母親は麻薬を与える事だ。土地柄 ケシが至る所に栽培されているから簡単に麻薬が手に入り、赤ちゃんに与えるのも昔かららしい。とんでもない事だ。2016/01/26

ねこ

2
筆者の海外医療援助活動の記録。日本にいてテレビ報道などでは詳しくわからない現地の様子がとてもよくわかった。(10年以上前の著書なので現状は変わっているのかもしれないが)アメリカ軍の「偽の援助」の話はショッキング。確かに日本では全く知られていない事だと思う。本書の中で何度も出てくる「ほんとうに意味のある国際協力」とは何なのか考えさせられる。2016/02/15

コモコ

2
医療援助としての国際協力のあり方や具体的な支援内容を中心に紹介されていた。また、著者の同僚や上司のこと、普段の生活のことなど楽しく描かれていてとても読みやすかった。地元の人たちの雇用を増やすこと、支援活動が終わった後も何年もその地で続いていくことが一番大事であるという著者の思いが明確に伝わってきた。また国際協力をする際には自分の専門領域の知識や経験だけではなく、幅広い分野の知識(国際政治・経済・歴史・宗教など)を深めることがとても大切であることは発見だった。2012/10/04

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