出版社内容情報
「宿命の女」と称される美しい悪女たちがいる。男を惑わせ、じらし、振り回したあげくに破滅に追いやる女。サロメやカルメンをはじめ、小説とオペラに現われる彼女たちの本性を徹底分析。【編集者よりひとこと】いやー、女とはげに恐ろしき生き物です。才気あふれる女性ピアニストが自らの体験もまじえながら(?)「宿命の女」の生態を徹底調査した本書を読むと、ほんとに男は単純で一途、女は面妖で不可思議という事実が得心され、以後、男たるものゆめゆめ美しき魔物の半径5メートル以内には近づくまいと決意することでしょう。
内容説明
女はニヤリ、男はゾクリ。男を惑わせ、じらし、振りまわしたあげくに破滅に追いやる、美しくも恐ろしい「宿命の女」。小説とオペラに現れる彼女たちの本性を徹底分析。
目次
1 無邪気と悪魔は紙一重
2 ファム・ファタルは男だった?
3 こばみ、じらす女たち
4 子宮は翻弄する
5 美しき勘違い
6 オペラになったファム・ファタル
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト、ドビュッシー研究家。東京芸術大学・同大学院修士・博士課程修了。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。安川加寿子、ピエール・バルビゼに師事。1980年東京デビュー、以後東京にて14回のリサイタル開催。89年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、フランス音楽では初の学術博士号を授与される。その成果をもとに一連のコンサート“ドビュッシー・シリーズ”開催。90年文化庁芸術祭賞。主著に『翼のはえた指―評伝安川加寿子』(白水社、吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯―真贋のあわいに』(新潮社、日本エッセイスト・クラブ賞)など。大阪音楽大学教授
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