出版社内容情報
女の肌、影、分身、逆ピグマリオニズム、肉体、ドン・ファン、デカダンス、肖像をモチーフとして、谷崎潤一郎、梶井基次郎、川端康成、三島由紀夫、安部公房、キルケゴール、ユイスマンス、ワイルドのテクストに「ホモ・エステティクス(美的人間)」の諸相を探る。異色の作家・作品論でもある。
内容説明
女の肌、逆ピグマリオニズム、肉体、影、分身、肖像、ドン・ファン、デカダンスをモチーフとして、8人の作家のテクストに「ホモ・エステティクス(美的人間)」の諸相を探る。
目次
1 谷崎潤一郎―文学の皮膚
2 梶井基次郎の「影」
3 見ることの狂気―川端康成の逆ピグマリオニズム
4 薔薇と林檎―三島由紀夫の肉体論
5 安部公房の皮膚論
6 誘惑者の論理―キルケゴールのドン・ファン論
7 デ・ゼッサントの部屋―デカダンスとはなにか
8 表面と象徴―『ドリアン・グレイの肖像』について