内容説明
ココロとタマシイが癒される「聖なる」小説。アメリカ小説の鬼才が自在に飛ばす、ハイなお遊び満載の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
7
この本には全く句読点がない。 さらには言葉の羅列で何を言っているのかさっぱり解らぬ。 一体全体、何のための本なのだろうか。 上梓されている以上は、それなりに認められている証だと思うのだが、こんな本は初めて読んだ。 どこを取って引用しても同じことで意味不明。 著者ドナルド・バーセルミをウィキで調べてみるに。 本書は1970年の作品らしいが、つまりは前衛的なものということだろうか。 いや、ポストモダン文学というものらしい。 何れにしても、私の脳細胞は灰色ではないので着いていけない。 2019/10/03
mejiro
6
「お父さんが、泣いてる。」「警官舞踏会」「ガラスの山」「脳障害」「シティ・ライフ」が特におもしろかった。「骨泡」なんだろうこれ…。軽妙なずれ、自由な感じが可笑しくて楽しい。訳が素敵。2015/01/27
あべっち
5
いままで読んだバーセルミの短編集の中で一番面白い。ところでだれかバーセルミが大学でどんな講義をしていたか知りませんか。この作風でどうやって創作を教えていたのか想像できなくておもしろいんですが。2019/08/20
abaoaquagga
3
前衛的な短編が14本。幾ばくかの抒情を含んだ「お父さんが、泣いてる。」、寓話めいた世界と短文を連ねるスタイルが上手いこと噛み合った「ガラスの山」辺りが、物語としての体裁を(当書比で)保っており真っ当に面白い部類。「文」「骨泡」は、それぞれシモンやバロウズを想起させる難解な手法だが、どこか軽さもたたえているのがこの作家の個性か。「説明」の、”何の機械なの?” ”何って、見てくださいよ。”(黒く塗り潰された画像)”何の手がかりも与えてくれない。”のユーモア感覚が好き。2024/01/20
warimachi
3
久々に文体に痺れた。こういうのは山形訳だね。2022/09/03