出版社内容情報
白人のヤク漬けティーン少女バブルス・ブラジルが黒人だらけの世界に捕われた!? 映画シナリオにライム、ヴードゥー、セックス、バイオレンスがMIXして「アメリカ」をクールに笑いのめすラップ小説。あらゆるメディアを侵犯するブラック作家が放つ、キャシー・アッカー激賞の〈都市の寓話〉。
内容説明
あなたも“黒人恐怖症”。ポルノ、カンフー、ミュージカル、SF、アニメ、スプラッター映画シナリオをMIXし、ヒップホップなブラック作家がレイシズムを撃つ〈ラップ〉小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KA
4
1992年に刊行されイシュメール・リードやポール・ビーティの絶賛を受け、2019年にクラシックとして大々的に再販された… のだが… うーん、しんどかった。これぞまさに「新しさを追求した、今読むと古い小説」だと思うのだけど… 「新しさ」は間違いなく価値なんだけど、ただ奇を衒った新しさは、一瞬で古びていくと思う。リードとビーティはやっぱり小説として上手いよ。2021/04/21
ANT
2
白人の黒人差別意識に対する痛烈な皮肉が込められた、サイケでスプラッターでパルプでポップな小説。200メートルもあるジョンヘンリー(黒人労働者の英雄)のサイボーグがタイムスクエアを破壊し、荒廃したハイスクールではローラースケートを履いたニンジャガール(もちろん黒人)が立ち回り、ウォルトディズニーはミッキーマウスをキリストアイコンに見立て黒人粛正を行い、プレスリーを従えたゾンビマスターが地下から反撃、高度な地球外知的生命体はニグロで「Sun raは比較的優秀なレセプターだった」と証言する。面白くないわけがない2009/11/17
a.k.a.Jay-V
0
バロウズとキャシーアッカーの私生児。山形氏のシゴトも一役買ってる。PCの注訳(多分原文には無いと思う)なんか、まんま氏の主観でしかない!書きたくて(一言、言いたくて仕方なかったんだろうな)2018/03/14