内容説明
日本の王朝からイタリアのルネサンス、さらには中国、アラビア、古代ローマなど、古今東西の典籍を自由に換骨奪胎し、そこにさまざまの典拠や故実をひそめて、さながら華麗にくりひろげられるアラベスクのように、虚と実、物語とエッセーのあわいを縫って自在に織りなされてゆく12編の幻想の物語―コント・アラベスク、すなわち唐草物語。1981年度泉鏡花賞受賞作。
日本の王朝からイタリアのルネサンス、さらには中国、アラビア、古代ローマなど、古今東西の典籍を自由に換骨奪胎し、そこにさまざまの典拠や故実をひそめて、さながら華麗にくりひろげられるアラベスクのように、虚と実、物語とエッセーのあわいを縫って自在に織りなされてゆく12編の幻想の物語―コント・アラベスク、すなわち唐草物語。1981年度泉鏡花賞受賞作。