それってどうなの主義

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560027974
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

日の丸、戦争、靖国から、皇室報道、学校教育、児童文学、ファッション誌まで…オウム事件後10年間のニッポンの右往左往ぶりをめぐる痛快エッセイ集。

目次

第1章 右を向いても左を見ても
第2章 日本のメディアは大丈夫?
第3章 少数派の言い分
第4章 子どもと学校の周辺
第5章 女と男の文化の行方
第6章 雪国はなじらね

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年12月22日、新潟県生まれ。成城大学経済学部卒。文芸評論家。著書に、『文章読本さん江』(筑摩書房、第一回小林秀雄賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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姉勤

27
頃合いからして平成初期に新聞,雑誌に載せられたエッセイを、平成中期にまとめた本。それを最末期に読む。一口に、平成と云っても30年。10年おきごとに空気も変わる。なので、自身の文も注釈というか弁明というか、刊行時にそぐわないものには、自身の補稿が附く。「それってどうなの?」今やSNSによって、権威や権力相手でも誤謬があれば指摘、発信できる端末を持ち歩く時代となって、有料の情報へ対するハードルが上がり、ルサンチマンを煽っていればいいような物書きは淘汰されていくか、逆に染まり切った人々には慰安として生き残るか。2019/01/27

阿部義彦

16
白水社から出てます。主に白水社の雑誌『言語』に連載されていたのを主軸にそれ以外のエッセイを加えて、まとめました。図書館で見つけました。新潟日報に連載した文がもう一つの主軸で、美奈子さんは新潟の出身で新潟地震を小学2年で経験したそうです。初めて知りました。又ノンフィクション監督兼物書きの森達也さんとは当時面識は無いものの同じ高校の同期でそれが縁で対談した事もあるそうです。でもこのお二人社会に対する態度何か似ていませんかね?新潟は近藤ようこ、高橋留美子、高野文子、マニア受けのする漫画家が多いなんて初耳です。2022/12/03

ophiuchi

4
2000年を中心にした10年間ぐらいに書かれた文章が収められている。東海村JCO事故の話や、石原都知事初当選の話など、多くが現在にダイレクトにつながっていて、頷ける内容も多い。日本の停滞ぶりを改めて感じさせられた。2012/02/18

ロピケ

4
時事評も読んでスカッとして面白かったのだけれど、後から1/5の新潟について書いているところが特に良かった。『雪国』の駒子の言葉遣いの考察とか、新潟は「漫画家の産地」だとか。新潟の昔話の幕切れの言葉が「いきがポーンとさけた」とあって、ハッとした。福島の昔話は「いっちょうさけた」で終わってたっけ。やっぱり、近いし似ているところあるんだなあ。懐かしい。「杉の子と男の子は育たない」というのも、初めて聞いた。今度、新潟の従兄弟に言ってみようかな。10年前より物が言いにくくなったとあった。斎藤さんがいつまでもズバズバ2010/09/09

オールド・ボリシェビク

2
斎藤美奈子さん、考えれば、現役で四半世紀以上やっているんだなあ。大したもんだよ。異議申し立てしなければ、何も変わらない。その通りだ2020/10/22

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