出版社内容情報
1950年代からの人間活動により激変する地球環境と気象。その原因と結果を解説、立ち向かうため日本農業に何ができるかを提案。
内容説明
人新世:人類の活動が地球の生態系や気候に重大な影響を及ぼすようになった1950年前後以降を起点として提唱されている新たな地質時代区分。生物大絶滅の危機を回避できるか。
目次
初章 限界値を超えた地球環境問題
第1章 「人新世」の地球環境問題の本質―物質と生命がともに循環しなければ地球環境は維持されない
第2章 文明が持続するための働きかけ
第3章 私たちは地球環境問題に対応できるのか
第4章 環境倫理 どう考えていくべきか
第5章 地球環境問題の最大の課題は農業
第6章 健全で活発な農業生産を
第7章 農業から地球環境問題に展望を拓くいくつかの試み
終章 日本農業が先頭に立ち、地球環境問題に取り組もう
著者等紹介
石坂匡身[イシザカマサミ]
1939(昭和14)年東京都生まれ。1963(昭和38)年東京大学法学部卒業後、大蔵省で「農林予算担当」など財政の仕事に従事。その後、環境省で環境基本計画の策定などの環境政策の仕事に従事。環境事務次官を務め1996(平成8)年退官。退官後、中央環境審議会委員、地球環境戦略機構(IGES)評議委員会議長、神奈川県環境審議会会長、(財)日本農業土木総合研究所理事などを歴任。大蔵財務協会理事長を務める
大串和紀[オオグシカズノリ]
1950(昭和25)年佐賀県生まれ。1973(昭和48)年九州大学農学部卒業後、農林水産省に入省。農林水産省、国土庁、福島県、徳島県、水資源開発公団で勤務。九州農政局長を務め2004(平成16)年に退官。その後、(財)日本農業土木総合研究所専務理事、農村環境整備センター専務理事、(株)竹中土木常務執行役員を経て、岩田地崎建設(株)顧問、九州大学農学部非常勤講師。農学博士、技術士(農業部門、総合技術監理部門)
中道宏[ナカミチヒロシ]
1939(昭和14)年長崎県生まれ。1963年(昭和38)年京都大学農学部卒業後、農林水産省に入省。農林水産省、国土庁、秋田県で勤務。構造改善局次長を務め1992(平成4)年に退官。その後、水資源開発公団理事、農村振興技術連盟委員長、(財)日本農業土木総合研究所理事長、中央環境審議会委員などを務める。工学修士、農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。