目次
1 入門編「わかりやすいTPP賛成論」の基本的まちがい6つ(アジアの成長を取り込むためにTPP参加は不可欠だ;お互い関税を撤廃して安いものが買えるのはいいことだ;貿易自由化の流れは世界的な潮流なので逆らうのは時代錯誤だし、抵抗できるものではない ほか)
2 貿易ルール、経済、国の針路全般に関わるまちがい編(TPPはアジア太平洋地域の貿易ルールになるから参加しないと孤立してしまう;いずれにしてもFTAAPが目標で、どのルートで登るかが違うだけだ;中国も韓国も孤立を恐れて、いずれTPPに参加せざるを得ない ほか)
3 強い農業、食料安全保障、日本農業過保護論などのまちがい編(関税を撤廃しても農家には所得補償があるから大丈夫;輸入米価格は、自由化の被害を過大に見積もる3000円ではなく9000円程度と見込むべきだ;ゼロ関税まで10年の猶予があれば、農業はコスト削減して補てんの財政負担を縮小できる ほか)
著者等紹介
鈴木宣弘[スズキノブヒロ]
東京大学大学院農学国際専攻教授、農学博士。1958年三重県生まれ。1982年東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年より現職。専門は、農業経済学、国際貿易論。日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員、関税・外国為替等審議会委員
木下順子[キノシタジュンコ]
コーネル大学客員研究員、農学博士。1970年福岡県生まれ。1995年九州大学農学部修士課程修了後、農林水産省、農林水産政策研究所を経て、2009年より現職。専門は、農業・食料に関する産業組織分析、計量経済分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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