内容説明
昔のワザを新しい感性で訊ね、深めた山暮らしの基本技術を、詳細なイラストと写真で紹介。本格移住・半移住を考える人はもちろん、町暮らしでも自然をみつめたい、そんなすべての人に。
目次
序章 山暮らしの技術とは?
第1章 木を伐る、草を刈る―光と風を取り戻す最初の仕事
第2章 石を積み敷地をつくる―石垣再生の手法と実際
第3章 水源と水路―水をコントロールする
第4章 小屋をつくる―建てることで木を学ぶ
第5章 火を使う―燃やすことで循環し完結する
著者等紹介
大内正伸[オオウチマサノブ]
1959年生まれ。イラストレーター、著作家。日本大学工学部土木科卒。設計会社勤務を経て、1986年『山と溪谷』誌でデビュー。自然系のイラストの他、手書き文字を用いたエッセイ、絵地図を得意とする。1996年、森林ボランティアを機にスギ・ヒノキ林再生のテーマを追求し、間伐の技術書を書く。2004年、群馬で山暮らしを始める。2009年、旧アトリエ(山暮らし)との二重生活を送っている。作詞・作曲を手がけるギター弾きの顔もあり、川本百合子(歌)とのユニット「SHIZUKU」の紙芝居・音楽ライブは各地で賞賛を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
28
耕作放棄地を譲ってもらってから初めての冬がやってきます。譲ってもらう前から「冬になったらあの木は伐採して…あそこはならして…できたらここにはツリーハウスを作って…」とワイワイ考えていたことを形にするために、色々諸先輩方のノウハウを学んでいる最中です。トイレは大体デザインが決まったので、次は材料を実際に購入せねば!2020/12/11
FOTD
25
身の回りには優れた道具や多くの情報が溢れてるのに、私たちは山村で暮らす知識や技術を持っていない。その消えつつある大切な技術をまとめた本。木の伐り方、動力無しでの造材、石垣を積む、水の使い方(上下水、浄化)、小屋づくり、囲炉裏の使い方、など。本の見返しはロープの結び方が掲載されている。本当にどれも習得しておきたいし、伝えたい、大切な技術。とりあえず知識として全体をパラパラと読むだけでも楽しい。2023/07/27
テツ
8
いつか山奥にひきこもって暮らしたいという将来の夢を描きつつ眺めていたら幸せな気持ちになれた。自然の恵みを活用しながら誰にも会わずに生きて、誰にも会わずに死んでいけたらどんなに幸せだろうと思う。叶うかどうか解らない夢ですがそのときのために飲料水を確保する方法と囲炉裏の使い方、石垣の組み方くらいは読み込んでマスターしておこう。2014/10/09
ちゅう
5
いつか山で暮らしたいなあ…などと言う、軽い気持ちが吹き飛ぶ本。木を伐り、水を引き、トイレを作り…山で暮らすのに必要なことがいろいろ書いてあります。2021/03/08
じじちょん
4
セルフリフォームや荒畑の整地などしてみると「あ~、やっぱそうだよね。」と納得する内容。石垣のしくみや直し方が載ってるのは珍しい。囲炉裏を生活に取り入れるなら家のつくり全体で考えて設計しないと無理だよね。憧れるけど人の協力や時間がないと難しい。実践とアウトプットは作家さんだからこそできるのかな~。2024/02/22