ニッポン人には、日本が足りない。―銀山温泉老舗旅館・ジニー女将が綴る繁盛記

藤 ジニー【著】

日本文芸社（2003/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 219p／高さ 19cm
• 商品コード 9784537251517
• NDC分類 916
• Cコード C0095

内容説明

少女のころ、着物や日本の風物に憧れ、二二歳のとき、英語の派遣指導教師助手として山形の中学・高校に赴任。二年間の滞在中、銀山温泉の老舗旅館・藤屋の七代目若旦那と恋に落ち、結婚…。医師への夢を閉ざし、女将になるという思いもよらない人生が繰り広げられる。国際結婚の悩みと軋轢、嫁姑関係、子育てと仕事に追われる日々。旅館の女将として十二年の修業をとおして学びとった日本の文化や伝統の素晴らしさなどを、心温まるエピソードを交えて綴る、異色の日本人論エッセイ。

目次

第１章　山形・銀山には日本がいっぱい―ニッポンは温かく私を迎えてくれた
第２章　若女将“初心者マーク”のころ―お姑と夫に支えられ、異文化の女将修業
第３章　藤屋旅館女将ジニーの繁盛記―新しい時代のおもてなしと経営
第４章　山形の特産と藤屋旅館のレシピ―目と舌で味わっていただく季節の料理
第５章　ニッポン人には、日本が足りない？―日本の美しさと伝統、料理、日本語の素晴らしさ
第６章　女将の子育てとアメリカ流生活―日本とアメリカのいいところをミックスしていきたい

著者等紹介

藤ジニー［フジジニー］
１９６６年、米国サンフランシスコに生まれ、ユタ州ソルトレイクシティに育つ。オレゴン州リンフィールド大学卒。’８６年、交換留学生として神奈川県に５ヵ月間留学。医師を志すが、’８８年、英語の派遣指導教師助手として山形赴任中に、３５０年続く銀山温泉の老舗旅館・藤屋の七代目若旦那と恋愛、’９１年に結婚。トイレ掃除から始めた猛烈修業の末、若女将になる。明るい人柄とチャーミングな和服姿で銀山温泉の名物女将として、いまや現地ツアーができるほど人気が高まっている。女将業のかたわらテレビ・雑誌の取材や講演活動など、多忙な日々に追われている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[けんとまん１００７]

直接、講演会でお話を伺った。チャーミングでいて、静かなエネルギーも。

2005/06/22

[なにょう]

あらま。検索してみたら、今の藤屋は和モダンな旅館です。あらま、ジニーさんの志向と違うみたい⁈それもそのはず、この本を出した2003年頃が商売の絶頂期だったようだ。和モダンに改装したのち、客足が離れて一旦民事再生手続に入った。ジニーさんは子どもを連れてアメリカに帰ったみたい。あらま。★さまざまな葛藤あったんだろうなあ。みんな仲良く暮らしました、めでたしめでたしではなかったかあ。

2023/09/24

[Oh!やまびこ]

著者自身の来日のきっかけから女将業までを綴ったエッセイ。2002年にACジャパン公共広告CMに出演、そこから使用許可を頂き、タイトルとしたそうです。自分がタイトルから想像していた内容とは少し違っていた。ACジャパンCMがどのようなものであったかに興味が湧き、動画をネットで探し視聴もしました。当時、国際化を見据え、まずは日本人が日本を知ることが大切と訴えかける内容のものでした。物事の見方、捉え方として参考もあり、感心もあり、もちろん反論もありと自分自身への一助とさせて頂きます。

2022/03/16

[yomineko＠猫と共に生きる]

アメリカ人女性が超日本的な旅館の女将になって、毎日奮闘する様子が罹れている。その姿に脱帽。私だったら到底無理！ジニーさんは日本とアメリカの良い点を見つけて子供の教育から普段の生活、お客様の接待をしておられる。偉大な人だ。

2017/11/04

[KENT☆]

藤屋旅館に泊まる前に読んだ！

2019/12/29