人間論

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人間論

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784537050127
  • NDC分類 114
  • Cコード C0095

内容説明

自らの思想に決定的な影響を与えた「経験」としての出来事を回想し、精緻な分析と鋭い把握により、言語と文化の全的崩壊の危機に直面する現代人の可能性を探りつつ、「人間」の本質について深く考察した書下ろし特別評論。

目次

1 家族について
2 階級について
3 政治について
4 宗教について
5 表現について
6 日本人について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウンテンゴリラ

3
著者の作品の中でも、かなり哲学的な議論に踏み込んだものであり、それだけに難解であったと、正直なところ感じた。しかし、著者の一見過激、もしくは世論と敢えて反対の立場をとる姿勢に、以前より魅力を感じていたものの、感覚的に留まっていた部分を、より論理的に強化されると言う意味で、意義深い内容であった。例えば、フランス革命に端を発すると言う、自由・平等・博愛という言葉を、さしたる疑いも抱かずに、至上の理念としてきた近現代という時代に対し、あらためて違和感を表明することの正当性を感じさせてくれる。→(2) 2018/03/02

station to station

1
家族や階級などを題材に、「人間」とは何かを考察する書。著者の人間観に一貫しているのは、人間は孤立した無機質な個人なのではなく、社会的な諸関係や歴史からの影響を色濃く受け、またそれらに影響を与えうる社会的存在とみなす点だ。自らの体験も重ね合わせて論じる第5章「表現について」も面白い。人は孤独からは逃れられないという現実を文学の中に見出し、それを確認する上で文学に意図せず接近したというのは切実であるが、同時に生活とは別次元にある芸術至上主義から距離を置くという態度には著者の「生活者」としての矜持がうかがえる。2020/03/31

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