内容説明
「平和国家」日本に半世紀ぶりに訪れた[問題としての戦争=湾岸戦争]をテクストに、戦争と平和、正義と邪悪、手段と目的、理性と感情、ルールと反秩序…などについて思想のレベルで考察しつつ、絶対平和主義を唱える現代知識人の空虚なる言説を鋭く批判する注目の最新評論。
目次
戦争・国家・人間
平和主義への墓碑銘
憐むべし平和的大衆
デッド・ライン1月15日
漂流しはじめた世界政治
湾岸戦争を楽しむ日本人
文明としての「ルールによる支配」
「仕分け」なき和平論議
犬は吠える されどキャラバンは往く