内容説明
徴兵忌避から不登校へ。詐病は時代と社会を映す鏡だ。本書では、さまざまな分野の詐病についてくわしく紹介した。
目次
第1章 徴兵忌避と詐病
第2章 社会保険と詐病
第3章 詐病の定義と診断基準
第4章 戦後の三大詐病事件
第5章 刑法と詐病
第6章 手の込んだ詐病事件
第7章 自賠責・自動車保険と詐病
第8章 あの手この手の自動車事故保険金詐欺
第9章 介護保険と詐病
第10章 薬物乱用と詐病
第11章 子どもの詐病
著者等紹介
牧潤二[マキジュンジ]
1950年香川県生まれ。1973年東京経済大学経済学部卒業。出版社勤務などを経て、1982年フリージャーナリストとして独立、「牧事務所」を開く。執筆分野は、医療制度、介護保険制度、在宅医療、医療分野の情報処理(パソコン関係)と分析、医学・医療および科学の現代史、代替医療(東洋医学を含む)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なあちゃん
3
身内の介護認定を最近、受けた身としては、故意ではなくても、具合いが悪いふりをする気持ちはわかる。2015/09/26
k.shirokuma
0
古くは徴兵忌避。その後、健康保険、労災保険、自動車保険、介護保険と保険と名のつく制度にはつきものの現象となって行った。制度に穴があるとそこにつけいる輩がでるからた。2017/06/17
小鳥遊小鳥
0
詐病と虚偽性障害の区別が、私にとってはちょっとよくわかりませんでしたが、何故詐病などするのかといえばそれは「疾病利得」というものがあるからであり、ありていにいえば(特に保険絡みでは)カネになるから、ということがわかりました。それにしても、カネ欲しさで何年も目が見えないふりをするとか、ある意味凄い根性ですよね……。2014/09/15
かんな
0
誰でも「名優」になる時がある( ̄~ ̄)祈世界平和。2014/05/03
銀木犀
0
詐病の歴史が書いてあり、詐病は必要だからなるというシンプルな原理に納得。古くは兵役拒否、今は不登校・・・なるほど。労災の濫用、保険金詐取やむち打ち、林マスミの話なんかは悪意のない一般の利用者からしたら、やり得でちょっとないなあと思う。心神耗弱を装って刑を回避しようとするとかもおそろしい。あまり詐病のやり方や診断基準を公表するとマネする人が出るというのもおそろしい。2010/11/17