遺伝子医療と生命倫理

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 165p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535981843
  • NDC分類 491.69
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 遺伝子科学の医療への応用は治療への期待と同時に当該患者の排除の恐れを抱かせる。本書は最も研究の進んだ遺伝子疾患である筋ジスの患者会が自ら企画した生命倫理シンポの記録であり、患者・医療者双方にとって必読である。    

《目次》
巻頭言 遺伝子医療と生命倫理/貝谷久宣
シンポジウム1:受精卵診断
はじめに/埜中征哉
受精卵診断とは 吉村泰典
受精卵診断に対する私の意見――社会的視点から 村上陽一郎
受精卵診断に対する私の意見――生物学的視点から 養老孟司
遺伝子診断を行う前に考えるべきこと/武部啓
出生前診断・着床前診断と筋ジストロフィー/石原傳幸
出生前診断の倫理的課題/迫田朋子
障害も一つの個性/溝口伸之
不自由な人にやさしい社会を
討論1 受精卵診断
シンポジウム2:遺伝子治療
遺伝子治療の基礎知識/武田伸一
遺伝子治療の倫理的課題/武部 啓
地球システム、人間圏、そして遺伝子治療/松井孝典
遺伝子治療の経済的・社会的問題/馬場錬成
障害をもって生まれたことは不幸ではない/町田久美子
討論2 遺伝子治療
特別寄稿 筋ジストロフィーについて思うこと/柳澤桂子

内容説明

日本筋ジストロフィー協会は、シンポジウムは「遺伝子医療における社会的・倫理的問題を考える」を、平成10年度から12年度にかけて3回開催してきました。本書はこのシンポジウムの後半の2回の講演を中心に編集されたものです。

目次

1 受精卵診断(受精卵診断とは;受精卵診断に対する私の意見―社会的見地から;受精卵診断に対する私の意見―生物学的見地から;遺伝子診断を行なう前に考えるべきこと ほか)
2 遺伝子治療(遺伝子治療の基礎知識;遺伝子治療の倫理的課題;地球システム、人間圏、そして遺伝子治療;遺伝子治療の経済的・社会的問題 ほか)

著者等紹介

貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。マックス・プランク精神医学研究所留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長を経て、医療法人和楽会(なごやメンタルクリニック、心療内科・神経科赤坂クリニック)理事長。(社)日本筋ジストロフィー協会理事。編著書に『不安・恐怖症―パニック障害の克服』(講談社)、『脳内不安物質』(講談社)、『パニック障害』(日本評論社)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。