出版社内容情報
将軍吉宗が願った正確な暦は天文学者間重富・高橋至時の登場によって達成された。その師麻田剛立と共に江戸期天文学の興隆を描く。
二十四節気や七十二候で人気の太陰太陽暦は、旧暦ともいわれ日本的で古風なイメー
ジがありますが、実は天文学の知識なくして作ることができないカレンダーなので
す。
古くは、日本人初の太陰太陽暦を作った渋川春海(しぶかわはるみ)、西洋天文学を
応用した高橋至時(たかはしよしとき)と独自の天文からくり時計を発明した間重富
(はざましげとみ)や、天体測量を併用して高精度な日本地図を作った伊能忠敬(い
のうただたか)など、太陰太陽暦の周囲にいて、天文学にのめりこんだ多彩な男たち
を紹介するノンフィクション。
第一章 天文学に魅せられた人々
第二章 碁師が作った太陰太陽暦―渋川春海の栄光
第三章 間重富の師 平賀晋民・坂正永
第四章 間重富の師 麻田剛立―独自にケプラーの第三法則を発見した男
第五章 寛政の改暦
第六章 大坂の町人学者たち
第七章 『言志四録』の思想家
第八章 間重富の弟子たち―久米栄左衛門・桧山義况
第九章 西洋の暦の歴史
第十章 高橋至時と『ラランデ暦書』
第十一章 伊能忠敬の全国測量
第十二章 長崎出張―日月食観測
第十三章 高橋景保と『新訂万国全図』
第十四章 古尺調査
第十五章 大槻玄沢の『環海異聞』
第十六章 天体観測儀器とからくり師たち
第十七章 親の背中を見て育った子どもたち
第十八章 天文方の役割の終焉―太陽暦採用から近代天文学へ
【著者紹介】
作家
内容説明
日本人初の太陰太陽暦を作った渋川春海、西洋天文学を応用した高橋至時と独自の天文からくり時計を発明した間重富や、天体測量を併用して高精度な日本地図を作った伊能忠敬―日本独自の正確なカレンダーを作るため、星に惹かれ、天文学にのめりこんだ多彩な男たちを描く。
目次
天文学に魅せられた人びと
碁師が作った太陰太陽暦―渋川春海の栄光
間重富の師 平賀晋民・坂正永
間重富の師 麻田剛立―独自にケプラーの第三法則を発見した男
寛政の改暦
大坂の町人学者たち
西洋の暦の歴史
高橋至時と『ラランデ暦書』
伊能忠敬の全国測量
長崎出張―日月食観測
高橋景保と『新訂万国全図』
古尺調査
大槻玄沢の『環海異聞』
天体観測儀器とからくし師たち
親の背中を見て育った子どもたち
天文方の役割の終焉―太陽暦採用から近代天文学へ
著者等紹介
鳴海風[ナルミフウ]
1953年新潟県生まれ。和算小説家。東北大学大学院機械工学専攻修了。(株)デンソーで長年生産システム技術者として勤務。1992年、『円周率を計算した男』(新人物往来社)で歴史文学賞受賞。以降、江戸時代の日本の数学「和算」を題材にした作品を書き続けている。2006年、日本数学会出版賞受賞。関孝和数学研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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