地球温暖化スキャンダル―2009年秋クライメートゲート事件の激震

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535786523
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C1040

出版社内容情報

地球温暖化を裏付けるデータは捏造されていた!2009年末に流出したメールによって明らかとなった事件の全貌を、余すところなく描く。

(目次)
日本の読者に
おもな組織と登場人物
略語集

序章――事件の根元
 大事な但し書き二つ
 ひどいのは全体のほう
 著者二人の思い
 話の根元――地球の気温をどう見るか
 カウボーイとインディアン
 ウソのリサイクル

1章 科学の議論とインターネット
 ホラー話の繰り返し
 今度は本物?
 略語の世界――WMOとUNEPがIPCCを創設
 登場人物と関係組織
 ブログの世界
 派閥抗争

2章 あぶないデータ
 都市化の影響は明々白々
 
3章 研究所長の心変わり
 2005年の情報公開法
 悩ましい情報公開

4章 疑惑の論文
 時間との戦い
 有利な立場
 自業自得

5章 データを見せろ
 2007年――都市化問題に始まる情報請求

6章 ダビデの軍勢
 IPCC報告書の舞台裏に迫る
 犠牲の子羊――GISTEMP
 世界の果て
 2009年

7章 狂乱の週
 1年前
 2009年11月12日(木曜日)
 11月13日(金曜日)
 11月14日(土曜日)~15日(日曜日)
 11月16日(月曜日)
 11月17日(火曜日)東部時間6時20分
 11月17日(火曜日)太平洋時間18時25分
 11月18日(水曜日)
 11月19日(木曜日)

8章 彼らの動機
 気温低下は隠すのだ
 言うことはお金で変わる
 気候科学のゲートを守る
 動機に迫る
 政治を狂わす

9章 夢のあと
 現実世界を見ない〈チーム〉
 ほんとうの罪
 幼稚な科学、幼い科学者
 地球温暖化と綿菓子
 地球温暖化と狼少年

謝辞
訳者あとがき

内容説明

温暖化肯定派vs.懐疑派どちらが正しい?データに捏造はあったのか?隠蔽や消去はあったのか?科学史上最大のスキャンダル「クライメートゲート事件」膨大な流出メールから科学者の素顔にせまるノンフィクション。

目次

序章―事件の根元
1章 科学の議論とインターネット
2章 あぶないデータ
3章 研究所長の心変わり
4章 疑惑の論文
5章 データを見せろ
6章 ダビデの軍勢
7章 狂乱の週
8章 彼らの動機
9章 夢のあと

著者等紹介

モシャー,スティーブン[モシャー,スティーブン][Mosher,Steven]
1958年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院文学専攻修了。1995~2007年、Creative Labs社の市場調査・商品開発部長。2007年に独立し、気候科学データ解析集団を主導。サンフランシスコ在住。クライメートゲート事件流出ファイルの受信・処理者

フラー,トマス[フラー,トマス][Fuller,Thomas]
1954年生まれ。米国海軍で電子機器と暗号を担当。技術ジャーナリストとして独立し、サンフランシスコ在住

渡辺正[ワタナベタダシ]
1948年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。1992年から、東京大学生産技術研究所教授。専攻は生体機能化学、電気化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

depo

1
図書館リサイクル本。学問は疑問を持つことから発展すると言われる。しかし「地球温暖化」についてはそれに疑問を持つことも許されないようである。IPCCが「地球の気温はかってない勢いで上昇している」という報告書を発表した。そこでこれに疑問を持った人がその根拠なる基礎データの開示を求めると、これを拒否し、隠蔽工作に走った。これが表にでて「クライムゲート事件」といわれるようになった。それにしても、いまから50年くらい前「地球に氷河期が来る」という書物が書店で山積みされていたのは何だったんだろうか。2021/08/01

yasu

1
「世界を騙しつづける科学者たち」を読んだ後なので、何か騙されたような気がする、何事にも偏らないようにしないと、思い込みと、信じたい事だけを信じるようになってしまい偏ってしまう、これまで地球温暖化は既成事実だと思い込んでいたが目から鱗!だけど日本のマスコミはひどい、こんな重要なことをあまり報道していないようだ?2012/10/06

ちま

1
温暖化肯定派エリート集団が、「情報発信者はいかなる批判にも自ら応えなくてはならない」と言う研究者の絶対ルールと責任を無視し、間違った仮説を大がかりに世界中に流布し、懐疑派を貶めようとした顛末。面白かった!が、歪められた真実にいかに巨額の金が浪費されたか…。大震災関連の研究も、これは素晴らしい!ってものもあるが、売名行為や意味不明なのも。そんな研究要らないから、支援やれよ(怒)2011/12/03

ねぎとろ

0
どうもこの事件自体は、決着がついているみたいだし、温暖化自体は疑えないみたい(著者二人もそう述べている)が、やはり気候学者たちの振る舞いに問題があったのは疑いえないのではないだろうか。著者たちは「どっちつかず派」と述べているが、そうは思えない。バイアスがあると感じるが、「科学の発展には透明性が不可欠だ」という主張自体はまったくその通り。なぜ組織は腐敗してしまうのか、そのケーススタディとしても面白く読めた。2012/05/31

check09

0
地球温暖化の根拠となるIPCC報告書の元データや、その執筆者達のメールが流出した、クライメートゲート事件の流れを追った本。流出したメールとブログの記事を中心に、時系列に沿って話をすすめている。そのブログは地球温暖化に懐疑的な学者などが運営している。地球温暖化を巡る論争は1990年代から続いているようで、学術論文でも意見は分かれているし、ネット上でも2005年に肯定派と懐疑派のブログが開設されて議論されるようになった。肯定派はIPCC報告書の執筆者で、あまり情報公開に積極的でないのに対し、懐疑派のブログは→2011/06/04

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