出版社内容情報
社会学から、隣接領域(法学等)と国際的な対話を意識し、現代の差別のメカニズムを明らかにして、新たに議論を展開させる研究。
目次
序章 差別をめぐる論点
第1部 理論的検討―メカニズム・社会運動・政策(差別概念の検討―差異のディレンマに向き合う;差別をめぐるディスコース史;複合差別に抗う別様な共同性―社会運動の再定位を通じて;差別者と被差別者の関係性と対話史;差別論の比較社会学―各領域の特徴と課題;コロナ禍における差別論―社会学的アプローチの更新の契機として)
第2部 実践的検討―規制・予防・被害回復(差別の規制と法制度の対応―現代における部落差別事象を事例に;差別解消とソーシャルワーク―隣保館の相談・支援と啓発・予防機能;差別被害と回復の方途―京都朝鮮第一初級学校襲撃事件を中心に)
終章 反差別と共同性―“総括”と再帰的コミュニケーションを通じて
著者等紹介
山本崇記[ヤマモトタカノリ]
静岡大学准教授。1980年神奈川県生まれ。2009年立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了(学術博士)。現在、静岡大学人文社会科学部(地域創造学環)准教授。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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