内容説明
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に農林水産副大臣としてかかわり、TPPを慎重に考える会副会長として反対してきた、TPPに最もくわしい国会議員が熱く語るTPPの真実。
目次
第1章 拙速なTPPの政策決定(菅総理の唐突な所信表明で始まったTPP騒ぎ;農政・FTAにみる不透明な民主党の政策決定;野田総理のぶら下がり記者会見で再燃したTPP交渉騒ぎ;野田政権の危険な前のめりTPP外交)
第2章 アメリカの日本改造計画(木材関税ゼロの悲劇、中山間地域の限界集落;TPPは日米構造協議に次ぐ、日本弱体化計画の集大成;日米構造協議による大店法の改悪でシャッター通り化;もう一つのアメリカの言いなりの典型、郵政民営化;次々に出てくる日本改悪の悪巧み)
第3章 TPPを巡る日本の事情(スローガン政治の危険性;マクドナルドより農業・農民に冷たい日本の政治・政治家;コメの輸出の矛盾;TPPによる自由貿易の経済的メリットとデメリット;世界のTPP反対の流れが日本に到達する日)
第4章 米韓FTAを足場にTPPを仕掛けるアメリカ(FTAに突っ走らざるをえなかった韓国の内部事情;二一世紀の不平等条約・米韓FTAに怒る韓国;米韓FTAは悪しき見本として検証;アメリカがTPPに飛び付いた理由;予想されるアメリカの日本に対する対応)
第5章 二一世紀はジャパナイゼーションの時代(トッドと読み解く協調的保護貿易論と二一年前に書いた自由貿易への疑問;自由貿易・国際分業論を捨てグッズ・マイレージを縮小;二一世紀は第三の日本回帰の時代)
著者等紹介
篠原孝[シノハラタカシ]
1948年、長野県生まれ。1973年、京都大学法学部卒業後、農林省入省。1980年、内閣総合安全保障関係閣僚会議担当室(内閣・総理府)に出向。1982年、農林水産省大臣官房企画室企画官。1991年には、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部参事官(パリ)。その後、農林水産省水産庁企画課長を経て、農林水産政策研究所長。2003年、衆議院議員総選挙初当選。2006年には、民主党ネクスト農林水産大臣(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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