食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

個数:

食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月28日 22時16分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535585744
  • NDC分類 498.54
  • Cコード C3340

内容説明

BSE、中国製ギョーザ、有機農業、健康食品など、あらゆる食の問題を俎上に、リスク評価の視点でさばく。環境リスク学を築き上げた著者が、環境問題に取り組む過程で踏み込んだ「食の問題」への明瞭な解答。

目次

第1章 食の安全―その費用と便益(安全を犠牲にすることもある;さまざまな安全がある ほか)
第2章 食べもの情報VS.リスク(対談・高橋久仁子)(フードファディズムに出会った;砂糖は有害か? ほか)
第3章 食をめぐる論争点―わたしはこう考える(ききて・松永和紀)(中国製の食品は危険ですか;国産の方が安全で、安心ですか? ほか)
第4章 さまざまな食の問題(キンメダイはスケープゴートだと考える理由―メチル水銀のリスクについて;自然と循環は危険―だから、つきあい方には科学が必要 ほか)

著者等紹介

中西準子[ナカニシジュンコ]
独立行政法人産業技術総合研究所安全科学研究部門長。1938年、中国大連市生まれ。1961年、横浜国立大学工学部化学工業科卒業。1967年、東京大学大学院工学系博士課程修了。東京大学工学部助手、東京大学環境安全研究センター教授、横浜国立大学環境学研究センター教授、独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長を経て、現職に至る。専攻は環境工学、環境リスク評価。工学博士。2003年春に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

129
食の安全について書かれた本ですが、最近の本のようにマスコミ受けを狙っているのではないので地味な感じを受けると思われます。本当に危険なのは何かということを教えてくれます。たとえば、キンメダイガ水銀を置く含むので要注意、ということが何年か前に言われたそうですが、それよりもインドマグロのほうがはるかに水銀量が多く、さらに金目よりも多くとっているのにマスコミは何も言わない。このような本当どうなのか教えてくれます。いい本だと思います。2016/01/18

Willie the Wildcat

30
何をもって安全とするのか・・・。安心感の尺度とは如何に?自分なりの尺度を持ち、情報を咀嚼。個々人の優先度を踏まえたリスク評価と受容が必須。SGに住んでいることで、少なからず先入観を失くさないと生活できない現実が、リスクの許容範囲を広げた気もする。加えて、発展途上国での仕事を通して、自身の恵まれた環境を再認識。但し、頭ではわかっていても、子供のことを考えると自ずと手が止まる食材もある。自身の心に、矛盾が多々渦巻いているなぁ・・・。(汗)2015/04/30

たこやき

8
リスク=重篤度×生起確立。何かをする、ということは、常に何らかのリスクが存在する。その前提で、最も効率よく、最もリスクを少なくする、という視点を提供する。「安全のためには、金を惜しむな」というのも、実は、「他に回す金が減る(=別のリスクを高める)」というのは、非常に現実的で重要な指摘だと思う2010/05/11

R太

6
環境リスク学や筆者のホームページを読んで、この本へたどり着きました。リスクを0にするために膨大なお金をかけられるのか、本当にリスクはないのか、そのバランスをどうするのか。身近な食というテーマであることや、筆者の考え方がとてもはっきりしているので読みやすいです。考え方や視野を広げるのにも良いかと。2012/04/12

おおにし

6
 食品の安全性に対して敏感になり過ぎて、我々は愚かな誤りを繰り返している。ペルーで発生した水道水からのコレラ大量感染事件も、堺市のカイワレO157事件のどちらも塩素消毒で発生するトリハロメタンの発がん性を恐れるあまり、消毒を弱くしてしまったため、重篤な事故を発生させてしまった。短絡的なリスク評価はいかに危険であるか、この本を読むとよく分かります。必読書。2011/03/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570397
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。