メチル水銀を水俣湾に流す

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535585546
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C3036

内容説明

元治2年の幕末に、すでに西欧ではメチル水銀中毒のおそろしさが知られていた。ではなぜ日本でだけ、メチル水銀中毒症がこれほど大規模に起こったのだろうか。その謎を追って著者の長い旅は続く。

目次

第1部 メチル水銀中毒症の発見(聖バーソロミュー病院(英国・ロンドン) 一八六五年
王立森林研究所(ロシア帝国・聖ペテルスブルグ) 一八八一年
日本窒素肥料株式会社(熊本県葦北郡水俣村) 一九〇八年
チューリヒ大学(スイス・チューリヒ) 一九一六年
ノースウェスタン大学(米国・イリノイ州) 一九二一年 ほか)
第2部 星降る町(三年が浦 一一八八年;舟津 一一九〇年;木臼野 一一九一年;恋路島 一五八五年;曾木発電所 一九〇六年 ほか)

著者等紹介

入口紀男[イリグチノリオ]
熊本大学総合情報基盤センター教授・大学院自然科学研究科教授・大学院社会文化科学研究科教授。1947年水俣生まれ。専門は生命体画像工学、ネットワーク社会における私的権利の保護。九州工業大学大学院工学研究科修士課程電気工学専攻修了。旭化成株式会社に勤務(1971‐2002年)。米国イリノイ大学・米国厚生教育福祉省NIH研究員(1975‐1978年)。工学博士(東京大学大学院工学系研究科)。シーメンス社日本法人磁気共鳴応用技術担当部長。旭化成株式会社機能製品カンパニー付知的財産担当部長。2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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山口透析鉄

23
県立図書館の本を取り寄せて借りました。 著者とはFacebook内で知己となっていて、それもあり、読んでいます。 いわゆる水俣病に関する本で、私も原田正純氏の活動等は存じ上げてはいますが、石牟礼道子氏の小説は未読なので、ちょっと恥ずかしい限りです。 有機メチル水銀中毒症というべきこの公害病に関して、著者の生まれ育った熊本の風景なども含め、概要が分かるようには書かれています。 地名由来の病名は地域差別を引き起こす事例があるので、この病名、慎重に使うべきでしょう。未だに武漢肺炎と呼びたがる輩はいるとしても。↓2024/04/20

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