内容説明
世界には軍隊のない国家がたくさんある。なぜ、どのようにして軍隊を持たないようになったのか。外交や安全保障はどうしているのか。軍隊を持たないことが内政にどのような影響を及ぼしているのか。軍隊を持たないコスタリカの教育重視は有名だが、他の諸国はどうであろうか。社会のあり方、人々の暮らしに何か特徴や共通点を見出すことができるだろうか。こうした関心も持ちながら、各国を訪ね歩いた記録が本書である。
目次
序章 なぜ軍隊のない国家か
第1章 隣国には軍隊がない―ミクロネシア(史上初の非核憲法―ミクロネシア連邦;親日で知られるパラオ―パラオ共和国 ほか)
第2章 非核の南太平洋を―ポリネシア(非核条約をつくる―クック諸島;太平洋の岩―ニウエ ほか)
第3章 戦争の記憶をめぐって―メラネシア(日本兵餓死の島―ソロモン諸島;女性がつくった憲法―ヴェヌアツ共和国)
第4章 軍隊のないイスラム国―インド洋(豊かな虹の国―モーリシャス共和国;100%イスラム教―モルディヴ共和国)
第5章 大国の狭間で生きる―ヨーロッパ(700年の平和の旅―アンドラ公国;城塞に囲まれた共和国―サンマリノ共和国 ほか)
第6章 自由と独立を求めて―中米・カリブ海(ハミングバードの聖地―ドミニカ国;二つの革命の記憶―グレナダ ほか)
終章 憲法第九条を活用するために
著者等紹介
前田朗[マエダアキラ]
1955年札幌生まれ。中央大学法学部、同大学院法学研究科を経て、東京造形大学教授(専攻:刑事人権論、戦争犯罪論)。日本民主法律家協会理事、在日朝鮮人・人権セミナー事務局長、アフガニスタン国際戦犯民衆法廷共同代表、イラク国際戦犯民衆法廷共同代表、イラク世界民衆法廷国際コーディネータ、無防備地域宣言運動全国ネットワーク呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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