出版社内容情報
刑務所を対象とした、元法務省の心理技官による初のエスノグラフィ。少年院、保護観察所等の参与観察も踏まえた、プロによる一冊。
内容説明
収容率116%、厳罰化がもたらした刑務所の現実。刑罰が、人や社会に何をもたらしているのかを追究する、日本初の刑務所モノグラフ。
目次
刑務所から社会が見える―刑務所は治安の最後の砦?
刑務所の中の刑務所―昼夜間独居の住人たち
外国からの望まれざるお客様―外国人受刑者の素顔
心に障害をもつ受刑者の世界―刑罰システムと精神医療システムの交錯
刑務所を支える受刑者―経理夫の存在
刑務所を訴え続ける人々―訴願受刑者の思考
累犯刑務所の主役―暴力団受刑者の諸相
受刑者の人事管理―分類の仕事その一
受刑者の社会復帰と獄死―分類の仕事その二
ゼロ・トレランス―逃走に見る刑務所の規律・保安
刑務官と受刑者の関係―名古屋刑務所事件をとおして
刑務官の視点―人を管理するということ
矯正と犯罪被害者―犯罪被害者支援の余波
観察者にとっての刑務所勤務―観察者自身に対する眼差し
著者等紹介
浜井浩一[ハマイコウイチ]
龍谷大学大学院法務研究科教授(矯正・保護研究センター第3部門長)。早稲田大学教育学部卒業後、国家公務員上級職合格、法務省に採用される。少年鑑別所、少年院、刑務所、保護観察所などの犯罪者処遇現場のほか、矯正局、法務総合研究所、在イタリア国連犯罪司法研究所研究官を歴任し、2005年4月から現職。実務現場や統計データなど事実に基づく犯罪研究が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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