水俣学講義〈第2集〉

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535584433
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C3036

内容説明

水俣病問題を医学の枠に閉じ込めたことが解決を遠ざけた。社会的、政治的、経済的問題でもあることを熊本学園大学での水俣学が解き明かす。

目次

なぜ、本学で水俣学か
水俣病は終わっていない
水俣病患者家族から訴えたいこと
文化人類学から見た水俣病―水俣病におけるライフヒストリーの研究
記録映画作家の“原罪”について
離礁水俣病対策に取り組んで
過ちを三たび繰り返さないために
社会福祉と水俣病事件
報道としての水俣病事件
水俣病における食品衛生にかかわる問題
私と水俣病
胎児性水俣病をめぐる問題
水俣学二期めで何が見えてきたか―いまの水俣について考える二、三のこと

著者等紹介

原田正純[ハラダマサズミ]
1934年、鹿児島県生まれ。1964年、熊本大学大学院医学研究科修了、医学博士。熊本大学精神神経科講師、熊本大学体質医学研究所助教授を経て1999年より熊本学園大学社会福祉学部教授。胎児性水俣病、三池一酸化炭素中毒、土呂久砒素中毒、カネミ油症など社会医学的研究を行い、ベトナムの枯葉剤の影響や中国・インド・タイなどの砒素中毒、カナダ・ブラジル・中国・アフリカなどの水銀汚染など世界各地を調査。日本精神神経学会賞、UNEPグローバル500賞、大仏次郎賞、熊日文学賞、吉川英治文化賞、熊日賞、アジア太平洋環境賞、久保医療文化賞、など受賞。2004年、第一期『水俣学講義』が熊日出版文化賞受賞
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感想・レビュー

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マウンテンゴリラ

2
第2集の内容は、水俣病の被害の実態解明というよりも、報道が何を伝えてきたか、あるいは、文化、福祉等の視点を通して、事件が何を教訓とし、どのような課題を残してきたか、という議論が主であった。したがって、直接的には事件の非当事者である私のような読者にとって、劇的な記述に感情的にならず、自分もその一部である社会のあり方を冷静に考えるという意味で、多くのことを教えられる内容であった。中でもやはり考えさせられたのは、ジャーナリズムのあり方を問うものであった。物事を公平・公正に伝えることが完全には不可能→(2) 2020/08/16

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