内容説明
1997年3月30日、三井三池炭鉱は閉山し、炭坑の灯は消えた。しかし、その34年前の炭じん爆発による被害はいまも消えない。本書は、『炭じん爆発―三池三川鉱の一酸化炭素中毒』をわかりやすく要約し、33年目の一斉検診と閉山後の動きを加えて編まれたものである。
目次
序章 わが国の近代化のなかで流された血と涙
第1章 三池三川鉱で炭じん爆発がおこった
第2章 地底から必死の脱出
第3章 炭じん爆発はなぜおこったのか
第4章 炭じん爆発は防止できなかったのか
第5章 炭じん爆発の背景
第6章 一酸化炭素(CO)中毒の症状
第7章 追跡、三池のCO中毒後遺症
第8章 三池のCO患者の治療は
第9章 ベルトコンベア
第10章 10年目の告発
第11章 炭坑(やま)の灯は消えても
終章 三池の閉山を迎えて