内容説明
本書は、ジョン・ヒックスの「後期」に属すると考えられる経済理論について若干の検討を試みたものである。
目次
第1章 ヒックスはなぜ『経済史の理論』を書いたのか
第2章 市場理論と時間要素―ヒックスにおけるワルラスとマーシャル
第3章 原子論的競争と商人経済論―ヒックスのマーシャル解釈
補論1 マーシャル体系における「商人」
第4章 不完全競争と不確実性―ヒックスのハロッド解釈
第5章 ヒックス動学の変遷―予想と固定価格法
第6章 固定価格法とIS‐LM―ヒックスのケインズ解釈
補論 遺著「A Market Theory of Money.」への覚書―全体総括に代えて