内容説明
あれもこれもうつ病?―まかりとおる安易な解釈・診断・治療を諌め、この病気の本質を捉え直す。
目次
あれもこれもうつ病?―蔓延する安直な理解
進化生物学からみたうつ病の意味(その1)―ユウウツになるのは「新たな生き方」を導くため
進化生物学からみたうつ病の意味(その2)―「内の秩序」と「外の秩序」の相克
ギリシャ悲劇にみるうつ病(その1)―アイアス将軍の「気の病い」
ギリシャ悲劇にみるうつ病(その2)―現代社会との共通項
古代ギリシャ哲学・医学のうつ病観―うつ病を真正面から論じた最初の学者アリストテレス
旧約聖書にみるうつ病―うつ病治療・予防の手引として読めるヨブ記
意識の誕生とうつ病の発生―ジェインズの理論とユウウツ・うつ病
ローマ時代からルネサンス期に至るうつ病―身体的病理を連想させたメランコリー
メランコリーから躁うつ病へ―クレペリンの登場
現代的うつ病概念の完成―「双極か単極か」「内因か外因か」
操作的診断の登場とうつ病観の変質―アメリカ流グローバル・スタンダード
操作的診断の問題点―多軸診断でうつ病を定義しうるのか
病前性格論と双極【】ペクトラム概念―躁うつ病とうつ病との関係の再考
うつ病治療の発展(1)体質論と精神療法の歴史
うつ病治療の発展(2)薬物療法の歴史
うつ病の化学―モノアミンを超えて
細胞のストレス反応とうつ病の正体―セロトニンの奥深くにあるもの
うつ病の真実は見えてきたか―歌条活動とうつ病
著者等紹介
野村総一郎[ノムラソウイチロウ]
1949年、広島県生まれ。慶應義塾大学医学部卒。藤田保健衛生大学医学部、テキサス大学、メイヨ医科大学、立川病院神経科を経て、防衛医科大学校精神科学教授。日本うつ病学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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