内容説明
セラピストとクライエントが共同で新しい「物語としての自己」を構成していくナラティヴ・セラピーは、単なる最新種の臨床技法ではなく、「無知のスタンス」によってすべての臨床家に自らの仕事を根底的に省察する手がかりを提示する。
目次
ナラティヴ・セラピーの世界へ
第1部 ナラティヴ・セラピーの背景(社会構成主義という視点―バーガー&ルックマン再考;病いの経験を聴く―医療人類学の系譜とナラティヴ・アプローチ ほか)
第2部 ナラティヴ・セラピーの隣接(精神分析と物語(ナラティヴ)
フェミニスト・セラピー―共感と安全を保障するつながり ほか)
第3部 ナラティヴ・セラピーの姿勢(リ・ストーリングとリフレイミング;セラピーにおけるアカウンタビリティ ほか)
第4部 ナラティヴ・セラピーの実践(老人は痴呆のふりをしているのか?;うつの母親と二人の娘―外在化における意味の再考 ほか)
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