生命倫理学講義―医学・医療に何が問われているか

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生命倫理学講義―医学・医療に何が問われているか

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  • サイズ A5判/ページ数 286p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535560710
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3012

内容説明

体外受精、臓器移植、遺伝子治療、胎児診断などの先進医療を臨床に応用することの是非、臨床治験、脳死、がん告知、患者の権利、インフォームド・コンセント、安楽死など、生命を扱う医療が抱える問題点は多々ある。しかしながら、これらの問題の多くはいまだ解決されておらず、医療を担うものは医療をどのように実践するべきか、医療を実践する側のあり方、医の倫理を確立することが求められている。本書は、医学生、医師のみでなく、医療にたずさわられる方々、そして生命倫理に関心をお持ちの方々にとって、生命倫理学の入門書として、また、現在の医療のあり方、問題の本質を知る一助となるもので、徳島大学医学科の講義を整理したものである。

目次

1 社会的存在としての人間から医療行為をみる―求められる豊かなイマジネーションと感性
2 医療過誤と患者の権利―医療事故相談センターの実践から
3 インフォームド・コンセント―法と判例理論からの検証
4 臓器移植とヒト革命―文明としての医療テクノロジーの行方
5 遺伝子改変動植物と生態系―「人間一人勝ち」の世界に未来はあるか?
6 産まない権利と産む権利―生殖医療のもたらす可能性と限界
7 臨床試験はどうあるべきか―被験者・患者のおかれる立場
8 医学と戦争―いま、医学界に問われていること
9 在宅医療―生命倫理から考える
10 死と医療―医療人類学からの提言