内容説明
老いはだれにでもくる。にもかかわらず人びとは健康幻想、医療幻想にとりつかれ、不老を夢みる。避けられない老いを人はどう生きるか。医は福祉なりと喝破した著者が、長野県泰阜村の村医としての体験を通して処方箋を探る。
目次
1 こうすりゃ家で死ねる(在宅福祉の村;老人福祉に有害な健康幻想;村の医療;在宅福祉はこうすりゃできる)
2 こうなりゃ家では死ねない(特養へ入所されられた老人たち;否定されつつある在宅福祉;施設福祉の悲劇;在宅福祉を否定する「村とはいったい何だ」ろうか;ふたたび、「秦清志さん」の場合;在宅福祉はこうすりゃつぶれる)