内容説明
一度学べば一生使える。経済を読み解く「文法」。
目次
マクロ経済学とはどういう学問か
1 マクロ経済学の基礎(マクロ経済学のとらえ方;マクロ経済における需要と供給;有効需要と乗数メカニズム;貨幣の機能と信用創造;貨幣需要と利子率;財政政策の基本的構造;財政・金融政策とマクロ経済;総需要と総供給)
2 マクロ経済学の応用(労働市場の機能と失業問題;インフレーションとデフレーション;財政破綻と財政健全化;金融政策と金融システム;国際金融市場と為替レート;通貨制度とマクロ経済政策;経済成長と経済発展)
著者等紹介
伊藤元重[イトウモトシゲ]
1951年静岡県生まれ。1974年東京大学経済学部卒業。1978年ロチェスター大学大学院経済研究科博士課程修了。1979年同大学Ph.D.取得。現在、東京大学大学院経済学研究科教授。総合研究開発機構(NIRA)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
6
図1-1(24頁)は現実的に考えると、ちょっと違うような気がしている。むしろ、レギュラシオンのフォーディズムの回路を学んだ山田鋭夫先生の講談社現代新書の方が評者にはしっくりくる。教科書的教科書。減税の説明はあったが、増税の説明がないのは時代にそぐわない。現代日本のマクロ経済学にしてほしかった。2013/05/21
Moloko
3
数式や計算が殆どなく、読み物みたいな感じで筆記試験の必要がない人達向けなのかと思う。大御所がオーソドックスに書いていて話も喩え話が上手いところもある。財政に関しては少し分析が甘いのか、国債が結局は将来の世代に償還費として渡るから世代間の不公平はないという話については、国債を持てない貧しい世帯にはそのまま増税・社会保障の切詰めか、貧困層のために国債の償還費を差し出してくれる富裕層達のお恵みに期待すればいいのか。また、震災等が起きて緊急の財政出動が必要になった時に国債まみれで財政が持つのかだろうか?2017/04/16
Kazuyuki Hasada
1
読んでいて楽しく面白かったです。試験勉強がひと段落したら、きちんと経済学を勉強したいという希望がかないました。文章も平易で読んでいても疲れません。もう一度読みたいと思う良い本です。入門書ですから、深さはあまりありません。マクロ経済思考を完全に自らのものとするためには、論文を読むなどして深めていかなければならいこともわかりました。経済成長の原理は、組織の大小によらず共通するもので、企業経営を考える上でも有用です。人口動態による日本経済の見通しは、世の中の流れに抗わない経営を進める上でも欠かせないものです。2016/10/30
鉱物
0
全体的に記述は薄め。最初の入門書としては良いのかも。2015/08/05
Masaki Nakamura
0
あまり詳しくない上に演習問題も少ないので、入門経済学の方が断然コスパ良い。マーカ引いてあっても欲しい人がいたらあげます。2014/02/23