内容説明
われわれは「アフリカ」を通して世界の苦悩と対峙している。通説を破る援助論。
目次
第1章 開発思想の誕生
第2章 南北問題からアフリカ問題へ
第3章 アフリカ農業とリカードの罠
第4章 農業と工業をむすぶ貧困の連関
第5章 アフリカの成長反転
第6章 アフリカ問題の新しい展開
著者等紹介
平野克己[ヒラノカツミ]
日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長。1956年北海道小樽市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学院経済学研究科修了。在ジンバブエ日本国大使館専門調査員、笹川平和財団プログラムオフィサーを経て、1991年にアジア経済研究所に入所。1993年‐1995年、在ヨハネスブルグ海外調査員(ウィットウォータースランド大学客員研究員)。1998年‐2004年、アフリカ研究グループ長。2004年‐2007年、ジェトロ・ヨハネスブルグセンター所長。2008年より現職、東京大学教養学部非常勤講師(アフリカ開発論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こずえ
0
アフリカの開発援助について体系だてて勉強するうえでは入門書として最適
はっちー
0
途中数式が多く、理解しきれないが、おおまかなアフリカの諸問題の概要がわかった。2015/02/02
MIRACLE
0
本書は、2003年に急反転したアフリカ経済とその動きへの対応について、開発援助史とアフリカ問題(1・2章)、アフリカ諸国の低開発構造(3・4章)、アフリカの急成長(5章)、政策提言(6章)の順にのべている。筆者は、国家によるアフリカ諸国の支援は、慈善事業ではなく、政策であるべきだ。ゆえに、経済力が不足し、所得再分配や社会政策が実施困難な国家にたいし、経済成長をとおして、貧困を軽減する道筋をつけることだ、とのべている(295頁)。文章はまずく、読みづらい。図表の提示も不親切。副題は「-の現代史」の方が適切。2013/08/05