内容説明
これからの法学研究者は、立法実務、判例実務の現状を直視し、また、国民一般の素朴な法感情に配慮しながらも、これを制御し、リードする高邁な思想と精神に裏打ちされた法理論の創造に努めることが求められる。グローバル化時代、法科大学院時代における新たな法理論の創造。
目次
第1編 学としての法理論と法実務、その原型と変容―ドイツとフランス(18世紀以降のドイツにおける法理論・法律家養成・法実務の関係;法理論と法実務の相関関係―ドイツ法制史と現代の日本法の比較を通じて ほか)
第2編 コモンロー伝統の変容過程における規範学、事実認識学と法実践、その発見と構想―アメリカとイングランド(法理論と法の社会的研究;社会科学としての法理論創造の意義と可能性―ローレンス・M.フリードマンの学説分析を通じて ほか)
第3編 市場原理下の法実務、法理論、基礎法学、その苦悩と展望―日本と中国(日本法学の閉塞感の制度的、思想的、歴史的要因の分析―法学研究者像の探究と研究者養成:日本法の視座から;日本における民法学の発展と法学研究者の養成 ほか)
第4編 総括コメントとリプライ(ドイツ近代における法と法学の形成と展開;法のトリアーデ考―法実務・法解釈・基礎法学 ほか)
著者等紹介
曽根威彦[ソネタケヒコ]
早稲田大学法学学術院教授・前法学研究科長
楜澤能生[クルミサワヨシキ]
早稲田大学法学学術院教授・前法学研究科教務主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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